2024年06月27日

スカウトアプリで複数社と面談 希望する業種への思いが固まる【26卒学生の就活ルポ2】

テーマ:学生の就活ルポ

 インターンシップが本格的に始まる夏を前にすでにスタートしている2026年卒学生の就職活動を適宜、「就活ニュースペーパー」で紹介するこのコーナー。今回は、都内の女子大文系学部に通うシュリさんが登場します。アプリをつかって20社程度と面談するなど就活をすすめているシュリさんですが、まわりの学生と意識の違いを感じ、就活の話を相談できないことが少し悩みといいます。(編集部・福井洋平)
(イラストはPIXTA)

【都内女子大 文系学部3年 シュリさん】

■カジュアル面談重ねて本命業種への気持ち固まる
 大学2年の10月から土日を利用して、長期のインターンシップをやっています。インティというサイトでウェブサービスのインターンシップをみつけ、定期的に記事を発信する仕事をしています。昔から書くことが本当に好きで、記事を書けるということでこのインターンを選びました。ほかにボランティアで外国人児童とかかわったり、いろいろアルバイトをしたりしています。

 いまは夏のインターンシップに向けてエントリーを進めつつ、スカウトが来るアプリを2つほど入れていて、カジュアル面談ができるというオファーがあったら練習のつもりで受けています。一次選考のオファーもありますが、最初は会社の説明をちゃんと聞きたいので、まず面談からと思っています。

 面談を受けた会社は教育、人材系、メディア業界、マーケティング系など職種、業界問わずいろいろ20社ほどです。ただ、気になる会社は正直ありませんでした。自分がちょっと人と話すことが得意ではないということもありますが、会社に興味を持っても実際に面接をしてみると違和感があるというか。そこで働くイメージがわかないことが多かったです。改めて、自分が好きな「書くこと」を仕事にしたいという気持ちが固まってきています。新聞が第一志望で、記者になったら子どもの貧困問題や格差をテーマに取材したいと思っています。

■周りの友人とは就活の話がしづらい
 大手新聞社がやっているインターンシップにも申し込んでいます。エントリーシート(ES)ではどうして新聞に興味を持ったのか、気になる記事についてきかれまして、生成AIについての記事をピックアップしました。夏のインターンシップは全国紙を中心に申し込もうと思っています。ESはインターン先で情報を集めているので書き方はだいたいわかっていますが、メンターとつないでくれる就活サービスがあってそこのメンターさんに添削をお願いしたりしています。

 就職活動の話は正直、まわりの友人とはしづらくて、みんないまどういう進行状況かよくわからないんです。夏のインターンシップはどこにエントリーしたというような情報交換はしたりするのですが、自分がカジュアル面談を積極的に受けているといった話は、相手を焦らせてしまうかもと思うとできないですね。

 いまは、ESを期日までに書き終えられるかがちょっと心配です。まだ新聞やテレビのインターンシップは通過した経験がないので、結果がついてくるかも不安です。新聞業界以外ですと出版や、社会問題を解決するという観点からコンサル業界も面白そうだと思っています。

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