(写真は、訪日外国人客でにぎわう大阪・黒門市場=2018年1月16日)
(写真は、訪日外国人客でにぎわう大阪・黒門市場=2018年1月16日)
1人平均15万3000円
外国人観光客は日本でお金を使ってくれるため、日本の経済にとってプラスです。そこで政府は成長戦略の一つと位置づけ、入国ビザを緩和したり、消費税の免税制度消費税の免税制度を拡充したりして、訪日客を増やそうとしてきました。ただ、政府目標の「訪日客4000万人が8兆円消費」ということは、1人あたり20万円使う計算です。2018年は平均15万3000円でかなり足りません。
欧米豪からの呼び込みが課題
地域別に見ると、アジアでは「爆買い」が話題になった中国は1人22万4000円と多いものの、韓国の7万8000円など少額の国が多くあります。一方で欧米はスペイン23万7000円、イタリア22万4000円、アメリカ19万1000円と高く、オーストラリアも24万2000円です。観光庁の田端浩長官は「欧米豪地域の旅行客は滞在が長く、消費もする。日本の認知度を高めるため、キャンペーンを進めていきたい」と話しました。欧米やオーストラリアのから観光客呼び込みと、東京、京都、大阪など人気の大都市圏から地方への誘導、「モノ消費」から体験する「コト消費」への展開、が課題です。
1月7日から、新税の国際観光旅客税(出国税)の徴収が始まりました。飛行機や船で日本を出国する人から1回1000円を徴収する制度で、2歳以上であれば年齢や国籍にかかわらず対象となります。政府はこれも活用して、海外への訪日プロモーションを強化する予定です。
全国の「道の駅」にホテル
地方では、米ホテル大手マリオット・インターナショナルと積水ハウスが、道の駅に併設するホテルを各地につくります。訪日客の利用を見込んだ動きで、展開するブランド名は「フェアフィールド・バイ・マリオット」。積水ハウスが建設して、運営はマリオット社が担います。2年後をめどに全国5府県、計15カ所で約1000室をオープンする予定で、その後も各地に広げていく計画です。ホテルにはレストランや土産店を置かず、道の駅など地域の店の利用を促し、アウトドアなども楽しむ「体験型」の観光を提案するそうです。
(写真は、道の駅に隣接したホテルのイメージ=積水ハウス提供)
ハラール対応のお好み焼き
訪日外国人の効果や課題については、
◆面接で聞かれる!就活生のための時事まとめ「インバウンド消費4兆円、航空・ホテル・百貨店…潤う業界は?」
も読んでください。
(写真は、ハラール対応のたこ焼きを食べる訪日客=2018年11月、大阪市福島区「日本食レストラン 祭」)
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2023/09/30 更新
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