
(写真は、2018年3月1日の就活解禁日にパンフレットを見ながら企業を探す女子学生ら=大阪市)



ただ、成長度合いは人によって異なります。朝日新聞の記事で神戸女学院大学の木村昌紀准教授(社会心理学)は「(コミュニケーション能力の)捉え方や定義は、研究者の間でも議論が分かれている。相手の気持ちや意図を読み取る『対人感受性』はその要素の一つで、女性のほうが高い傾向があるという知見はたくさんあるものの、それは全体的な傾向で個人差が大きい」と指摘、「性差でひとくくりにして一律に判断するのはおかしい」と批判しています。順大の第三者委が「面接試験では受験者個人の資質や特性に伴う差異こそが性差よりも重視されるべきだ。性別を理由とした合格基準の相違には合理性がない」と非難しているように、一律に基準を設けて判定すべきものではありません。
そもそも、採用においてコミュニケーション能力はどの程度重視されているのでしょうか。経団連の加盟企業アンケートによると、2019年卒採用で「選考にあたって重視した点」(複数回答)のトップは「コミュニケーション能力」で82.0%。続く「主体性」(60.7%)、「チャレンジ精神」(51.7%)、「協調性」(47.0%)などを引き離して15年連続の1位でした。8割以上の企業が挙げていますから、コミュニケーション能力がないと仕事にならない、「採用の前提条件」と言えるほど大事な要素だと言えます。
採用試験においては、そのコミュ力を、一律にではなく、面接を通じて一人ひとり個別に判断しているわけです。では、企業が求めるコミュ力って何なのか、どうやってみなさんのコミュ力を判断しているのでしょう? これについては、
◆人事のホンネ【特別編 Part4】企業が最重視する「コミュ力」って? 面接ではここに注意
で書いています。ぜひ読んでみてください。
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2025/12/05 更新
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