(写真は、京都の伏見稲荷大社で着物姿で記念撮影する外国人グループ=18日)
(写真は、京都の伏見稲荷大社で着物姿で記念撮影する外国人グループ=18日)
■伏見稲荷は外国人でいっぱい
昨日、京都出張の仕事の合間に伏見稲荷大社に行ってみました。「千本鳥居」がインスタ映えすると話題になり、外国人に大人気のスポットだと聞くからです。訪ねてみると、着物で着飾った人らで大変なにぎわい。半数以上は外国人という印象でした。おみくじを引いた外国人のグループから、「大吉」と「末吉」の違いを質問されました。
1位中国、2位韓国
国・地域別では、
①中国 735.6万人(前年比15.4%増)
②韓国 714.0万人(40.3%増)
③台湾 456.4万人(9.5%増)
④香港 223.1万人(21.3%増)
⑤米国 137.5万人(10.6%増)
中国人向けビザの発給要件が緩和され、アジアからの格安航空(LCC)便やクルーズ船の寄港数も増えたためです。円安傾向が続いていることも追い風です。
2020年に「4000万人」は達成視野に
政府は、インバウンドを成長戦略の一つとしてもっと増やそうとしています。東京五輪・パラリンピックの2020年に「4000万人」、2030年には「6000万人」まで増やす目標を掲げています。このまま年に20%ずつ伸びれば「4000万人」は達成できそうです。
一方で、政府は訪日客の消費額を2020年に「8兆円」とする目標も掲げています。2017年は前年比17.8%増の4兆4161億円。初めて4兆円を超えましたが、このままのペースでは難しそうです。数年前に話題になった中国人による「爆買い」は下火になり、1人当たりの消費額は前年より減って15万3921円でした。平均滞在日数が全体の半分以下の4.3泊の韓国からの客が大幅に増えた影響です。倍増に向けては、1人当たりの消費額が多く、滞在日数も長い欧米からの訪日客を増やすことが課題です。
娯楽サービスがポイント
着物のレンタルや茶道体験などのサービスが人気ですが、欧米への旅行者に比べると、娯楽サービスへの支出はまだまだ圧倒的に少ないのが実情です。逆に言えば、まだまだ伸びる余地もあるということですね。都心では、夜遅い時間帯のショーを増やす動きもあります。
旅行、ホテル、航空、鉄道やバス、タクシーといった移動や宿泊に関わる業界、化粧品や日用品、家電製品などの消費財メーカー、百貨店やドラッグストアなどのお店、さらにアニメ、音楽など文化・娯楽サービスに関連する業界を目指す人は、インバウンドが志望企業に与える影響や新たな展開の可能性について考えてみましょう。ESに書いたり、面接で語ったりする格好のネタになりますよ。
(写真は、人気アニメ「スラムダンク」の舞台とされる江ノ島電鉄「鎌倉高校前」駅近くの踏切で記念撮影する訪日客ら=鎌倉市)
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2023/11/29 更新
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