2018年01月15日

JR信越線の立ち往生…自分が責任者ならどうする? 【週間ニュースまとめ 1月9日~14日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 大雪のニュースが増える時期になりました。11日から12日にかけて日本海側を中心に降り続いた大雪では、列車が動けなくなり430人の乗客が15時間も車内に取り残されました。現場は新潟県三条市の真っ暗な水田地帯。JR東日本は「乗客を降ろすと二次災害の恐れがある」と判断して乗客を降ろさなかったそうです。ただ、体調が悪くなった人は救急車で運び出されています。数百メートル離れた最寄りの駅には、家族などの迎えの車がたくさん来ていました。ニュースを見聞きした人の中には、15時間も車内にとどめなくても乗客を解放する手段があったのではないかと思う人がたくさんいたようです。仕事をするようになると、突発的な事態に対して素早い対応を迫られることがあります。そのときに試されるのが、起こり得る事態をどれだけ幅広く事前に想定して対応を考えていたかということです。今回のケースについて自分が責任者だったら、どうするかを考えてみてはどうでしょう。危機管理対応のいい演習になると思います。(朝日新聞社教育コーディネーター・一色 清)

(写真は、積雪で立ち往生したJR信越線の列車と、復旧作業にあたるJR社員、体調不良の乗客の救助に駆けつける救急隊員ら=2018年1月12日午前0時撮影)

週間ニュースまとめ

【スポーツ】カヌー鈴木選手、複数選手に妨害行為か パドル細工など(1/9.Tue)

 日本カヌー連盟は9日、昨秋に石川県小松市で行われたカヌー・スプリントの日本選手権で、カヤックシングル(1人乗り)に出場した鈴木康大選手(32)が、ライバルの小松正治選手(25)の飲み物に故意に禁止薬物を混入していたと発表した。また、鈴木選手は連盟に対し、他の複数の選手にも妨害行為をしたことを認めたという。関係者によると、鈴木選手は薬物混入の動機について「東京五輪出場が危うくなったと感じ、ライバルを陥れようとした」などと説明したという。

【国際】北朝鮮の五輪参加、合意 軍事会談開催も 南北協議(1/9.Tue)

 9日、北朝鮮と韓国の軍事境界線上にある板門店の韓国側施設「平和の家」で開かれた南北閣僚級協議は、平昌(ピョンチャン)冬季五輪への北朝鮮代表団派遣で合意した共同報道文を採択した。韓国側は南北合同での開会式入場や応援、文化行事を提案し、好感触を得たという。

【経済】経団連次期会長に中西氏決定 日立会長、首相と近い関係(1/9.Tue)

 経団連は9日、5月に任期が満了する榊原定征会長(74)の後任を、筆頭副会長で日立製作所会長の中西宏明氏(71)とする人事を発表した。中西氏は日立の経営再建を進めた手腕で知られ、安倍晋三首相とも近い。政権との連携路線の継承に適任だとして、かねて「本命」とされてきた中西氏の会長就任が決まった。

【社会】信越線430人足止め、JR東謝罪「脱線の危険あった」(1/12.Fri)

 信越線の新潟発長岡行き普通列車(4両)が11日午後7時ごろから新潟県三条市で約15時間半にわたって立ち往生した。バスによる代替輸送や十分な情報もないまま、約430人の乗客が車内に閉じ込められた。JR東日本新潟支社の幹部は12日夕、記者会見を開き、「長時間、お客様を列車の中に閉じ込める結果となり、大変ご迷惑をおかけしました」と謝罪した。

【社会】昨年の訪日客、2869万人 5年連続で最多更新(1/5.Fri)

 2017年の訪日外国人観光客数(推計値)は前年比19・3%増の2869万1千人で、5年前の3・4倍に増えた。石井啓一国土交通相が12日の閣議後会見で明らかにした。13年に初めて1千万人を超えて以来、5年連続で過去最多を更新している。

※「就活割」で朝日新聞デジタルの会員になれば、すべての記事を読むことができ、過去1年分の記事の検索もできます。大学、短大、専門学校など就職を控えた学生限定の特別コースで、卒業まで月額2000円です(通常月額3800円)。お申し込みはこちらから

アーカイブ

テーマ別

月別