ニュースのポイント
今日取り上げるのは、総合面(3面)の「米中会談 首脳に温度差/トランプ氏、結果重視/習氏、外交での失点警戒」(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版)です。
1月にトランプ氏が大統領に就任して約80日。各国首脳との初顔合わせが行われていますが、いよいよ習主席との会談が始まります。トランプ氏は就任前、中国が国是としている「一つの中国論」に対して、台湾の主張に寄り添って疑問を呈する発言をしていました。また、中国は意図的に為替相場を操作する国だとして、「安い元を使って輸出を不公正に増やしている」という主張もしていました。トランプ大統領は主張をあっさり変える人でもありますので、会談でどんな主張をするかは不透明です。まずは、会談が和やかな雰囲気で行われるのか、厳しい雰囲気で行われるのか、そこが注目です。
トランプ大統領は、就任以来たくさんの話題は提供していますが、実績はあまり上げていません。支持率は、就任当初から同時期の歴代大統領に比べて低く、現在はさらに下がっています。こうした時期の米中会談ですので、トランプ大統領は得点を挙げたいと思っているはずです。中国にアメリカの要望をのませようと懸命になるでしょう。ただ、中国が期待されるような返事をしない場合、次の行動が必要になります。戦争によって支持率を上げようという誘惑にかられることもあり得ます。その場合、標的としては、化学兵器の使用が強く疑われているシリアのアサド政権と北朝鮮が考えられます。ここまで書いたところで、シリアの空軍基地などにアメリカがミサイル50発を撃ち込んだというニュース速報が飛び込んできました。そんなきな臭さが会談前から漂い始めています。
※「就活割」で朝日新聞デジタルの会員になれば、すべての記事を読むことができ、過去1年分の記事の検索もできます。大学、短大、専門学校など就職を控えた学生限定の特別コースで、卒業まで月額2000円です(通常月額3800円)。お申し込みはこちらから。
2025/04/02 更新
※就活割に申し込むと、月額2000円(通常3800円)で朝日新聞デジタルが読めます。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10