ニュースのポイント
参院選の投票日まであと5日。18歳から20歳になったばかりのみなさんにとっては初めての投票です。自分が投票してもしなくても関係ないしとか、投票したほうがいいとは思うけど誰に、何党に入れればいいかわからなくって……という人も多いと思います。でも、大人も同じです。「正解」はありませんから。自分の身近な問題に引きつけて、自分なりに考えて投票すればいいんです。(編集長・木之本敬介)
今日取り上げるのは、社会面(34面)の「2016参院選/声あげよう きっと届くよ/欽ちゃん、10代有権者と考える」(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版)です。
欽ちゃん「大人だってわかってない」
記事では、75歳で駒沢大に通うコメディアンの欽ちゃん(萩本欽一さん)が10代の新しい有権者3人と語り合いました(写真)。名古屋市立大2年の白木いくみさん(19)が「誰を選んだら、というのが率直な感想です」と言ったのに対し、欽ちゃんは「大人だってわかってないよ」。欽ちゃん自身もやっと関心を持つ時間を持てるようになったと明かし、3人の学生にどんな人に投票したいか聞いていきます。
欽ちゃん「とにかく投票に行ってごらん」
「日本の枠に収まらず、海外に向けても大きなことをしてくれる人がいたら入れたい」という県立松山東高3年の鷲野天音さん(18)ですが、「友だちの多くは投票に行かないと言います。めんどくさいとか。部活動で忙しいし」。欽ちゃんは「とにかく全員で投票に行ってごらん。そうなれば、間違いなく政治家は若者向けに言葉を出すからさ」「若者は政治に無関心じゃなくて、言葉が届かないと思ってる。これからがあなたたちの出番じゃない。『こういう政治家が出てほしい』ってどんどん言おうよ。きっと届くから」とエールを送りました。
一つでもいい 新聞やネットで自分の「大事」見つけて
今日の朝刊には、ほかにも「投票を前に考える――英の分断」(2面)、「語られぬ原発政策」(3面)、「自衛隊めぐる論戦激化」(4面)、「社説/特定秘密 国会の機能強化を」(14面)、「耕論『総活躍』できますか」(15面)にも参院選関連の記事が載っています。読者投稿の「声」欄(今日は14面)にも連日、参院選関連の読者の意見が載ります。今日も大学生が「『EU離脱』には関心示すのに…」を書いています。
見出しを見て気になった記事だけでも読んでみてください。アベノミクスなどの経済政策、安保法などの防衛政策、改憲、原発、子育て支援、大学生の奨学金……各党が掲げる政策や争点はたくさんあります。どれか一つでもいい。その中で関心のある政策、自分にとって大事なことを見つけてください。そのうえで、自分はどこに焦点をあてて、どの政党を選ぶのか、考えましょう。
選挙区の候補者の主張は、家庭に配られる選挙公報のほか、新聞の地域面でも連日報じられています。朝日新聞デジタルの特集コーナー「2016参院選」では、各党の公約や候補者のアンケート回答なども見ることができますよ。
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