2015年10月29日

ある慶大4年生の就活体験…参考にしよう

テーマ:就活

ニュースのポイント

 今日の朝刊の神奈川版「いまどきキャンパス」というコーナーに、慶応大学の4年生の就活体験が載っています。26日の「ニュース★あらもーど」でもお伝えしたとおり、来年の就活スケジュールは変更になりそうですが、春から夏にかけてどんなことを意識してどう過ごすのか、参考になります。(編集長・木之本敬介)

 今日取り上げるのは、第2神奈川面の「いまどきキャンパス/慶応大(横浜市など)/就活へ 長期インターンの充実を」です。神奈川県内の現役大学生が自らの体験を書くコーナーです。朝日新聞デジタル(無料版)でも下にある入り口から全文を読むことができます。
 記事の概要は――8月末に内々定を得て、半年の就活が終わった。振り返ると、春休みが終わっても平日も説明会続きで授業やゼミを欠席。卒論があるのに、4年の前半は就活で身動きがとれず、8月からの選考が学業のためになっているのか疑わしい。企業も採用日程が延びて大変だと聞いた。友人には大企業志向があったが、自分は大企業からは「審査される」雰囲気を感じる一方、中小企業では親身になってくれると感じることも多かった。合同説明会では、名前も知らなかった中小企業の工夫を聞いて、気付きが多かった。1、2年のころから長期のインターンが充実すれば、学生は働くイメージを描き、企業も取り組みや理念を丁寧に伝えることができる。

就活アドバイス

 朝日新聞には、各都道府県の地域ニュースを掲載するページがあります。各地域に根ざした中堅・中小企業の事業や大学紹介の記事、大学生の声なども載るので、ぜひ目を通すようにしてください。

 来年の就活スケジュールについては、大手企業からなる経団連がいま調整中。企業広報スタート(就活解禁)は今年と同じ3月で、面接などの選考開始は2カ月前倒しして6月スタートとする案が有力です。慶大生の振り返りから、来年の見通しを整理すると――
◆選考開始が6月に前倒しされても大手の選考が7月ごろまで続くため、4年生の前期に学業と就活が重なる状況はさほど解消されない可能性が高い
◆今年は、中小企業が5~6月ごろに内々定を出した後、8月になって大企業の内々定が出たため、中小企業の内定辞退が相次いだ。来年はこの逆転現象は解消されて、「大手→中小」の順に戻りそう

 ほかにも、慶大生の体験から学びましょう。
【大企業と中小の印象の違い】慶大生は、大企業と中小企業の選考で雰囲気の違いを感じたといいます。たくさんの学生が応募する大企業よりも、応募者数が少ない中小企業のほうが丁寧な選考をしてくれたという実感ですね。会社にもよるし、学生によって感じ方も違うでしょうが、選考で受ける印象は社風や職場の雰囲気にも通じる可能性大です。
【合説で「気付き」】コンビニのチケット予約端末機を製造する中小メーカーが、使い勝手やニーズを確認するために自らコンビニを経営しているといった話に「世の中ってこんなふうにできているのか」と感じ取ったといいます。多くの企業が集まる合同企業説明会は、こんな気付きの機会でもあります。先入観にとらわれず、いろんな会社の話を聞いてみましょう。

 あさがくナビでは、11月14、15の両日、東京、大阪、名古屋の3都市で「あさがくナビの仕事フォーラム/業界研究&インターンシップ WINTER」を開きます。採用情報はまだ聞けませんが、どんな会社か、どんな仕事かを知るよい機会です。気軽に参加してみてください。

※「就活割」で朝日新聞デジタルの会員になれば、すべての記事を読むことができ、過去1年分の記事の検索もできます。大学、短大、専門学校など就職を控えた学生限定の特別コースで、卒業まで月額2000円です(通常月額3800円)。

アーカイブ

テーマ別

月別