2014年09月11日

アップルウオッチ発表 「ウエアラブル端末」のこれから

テーマ:経済

ニュースのポイント

 米アップルが久々の新型製品となる腕時計型端末「アップルウオッチ」を発表しました。スマートフォン(スマホ)の次にくる情報機器といわれる「ウエアラブル(身につける)端末」。アップルの参入で普及に弾みがつくかもしれません。米国、韓国、中国の企業が世界シェアの半分以上を占めるスマホでは影が薄い日本企業ですが、ウエアラブル端末ではチャンスがありそうです。

 今日取り上げるのは、総合面(3面)の「アップル勝負の時/ウオッチ・iPhone6発表/神話再現へ 細部に『らしさ』」です。
 記事の内容は――アップルウオッチは見た目は普通の時計だが、アップルらしさは細部に宿る。側面のつまみを回すことで画面を上下に動かし拡大できる。文字盤の裏側にぴたっとくっつく磁石タイプの充電器も採用した。ファッション性を重視し、好みの素材や色、大きさを選べるようにした。価格は349ドル(約3万7000円)からで米国では来年初めに売り出す。日本での発売は未定だ。
(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)

就活アドバイス

 イラストを見てください。メールや電話、写真や地図の表示、音楽再生、消費カロリー算出など、アップルウオッチの主な機能が並んでいます。小さな腕時計に多様な機能が詰め込まれていますね。ウエアラブル端末は、すでに腕時計型、メガネ型、腕輪型、指輪型、シャツ型など、さまざまなものが発表され、続々商品化されています。最近も米企業がコンタクトレンズ型端末の試作品をつくったという記事がありました。

 ウエアラブルの発想は30年近く前からありましたが、実用化が進んだのはこの数年のこと。近年スマホ向けなどで、小型で軽く、消費電力の少ない通信部品やセンサーなどの電子部品が開発され、初めて実現したのです。このスマホ向け部品の多くは、日本企業が開発したものです。アップルのiPhone(アイフォーン)にも日本製の部品がたくさん使われています。現行モデルのiPhone5の場合、村田製作所のコンデンサー、TDKやロームの世界最小の電源コイルやトランジスタ、ジャパンディスプレイの液晶画面など、部品の半分以上が日本製です。

 ウエアラブル端末に欠かせない「小型化・軽量化・省電力化」は日本企業の得意分野。スマホとつないで使う腕時計型はすでにソニーが発売していますが、アップルウオッチのように歩数や運動量を計れる新機種を今秋発売する予定です。多くのベンチャー企業が新たな端末を開発していますし、村田製作所やアルプス電気などの電子部品メーカーが、ウエアラブル端末向けの小型部品の開発を競っています。

 メーカーだけではありません。端末で使うソフトも含めれば、ウエアラブルの普及はゲームやエンターテインメント、スポーツ関連などの多くの業界の行方にも影響します。続々開発されるウエアラブル端末関連の記事を見逃さないようにしましょう。

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