2014年06月25日

キーワードを押さえよう!「新成長戦略」

テーマ:政治

ニュースのポイント

 安倍内閣が新たな成長戦略と経済政策の基本方針を決めました。これからの日本経済の行方や企業活動を左右する大切なテーマが並び、みなさんの将来の働き方に関わる課題も多くあります。まずキーワードを押さえましょう。

 今日取り上げるのは、総合面(3面)の「市場にアピール重視/新成長戦略・骨太の方針 閣議決定」です。経済面(7面)には関連記事「企業後押し 生活どうなる」「新成長戦略の要旨/骨太の方針の要旨」があります。

 記事の内容は――安倍内閣は経済政策の指針となる新たな成長戦略と「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太の方針)を閣議決定した。国と地方あわせた法人実効税率を来年度から数年かけて20%台に下げるほか、働いた時間より「成果」を重視する雇用制度を導入するなど、「企業重視」の政策が目立つ。

 首相は改革の本気度を市場や投資家に印象づけて国内外の投資を日本に集め、持続的な経済成長につなげる考え。法人税率引き下げは、日本企業の国際競争力を強めるだけでなく海外企業を誘致するねらいだ。「50年後に1億人を維持する」という人口目標を初めて掲げたのは、長期にわたって投資できる国をアピールするためでもある。

 ただ、新たな景気対策を打とうにも財政、金融政策とも手詰まりで、企業活動をより自由にする規制緩和に頼らざるを得ないのが実情。規制緩和の多くは効果が出るのに時間がかかり、競争や雇用環境が厳しくなる「副作用」もある。

(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)

就活アドバイス

 今日の経済面には大型の図表が載っています。「会社員」「女性」「外国人」など、項目別に分かりやすく分類しています。まずは、この図表で概略とキーワードを押さえましょう。詳しく知りたい人は、経済面の記事「企業後押し 生活どうなる」や、要旨を読んでみてください。

 新成長戦略や骨太の方針で掲げたテーマは、これから政府が具体的な政策や制度をつくります。法改正が必要なものは国会などで議論されたうえで実行されます。テーマは多岐にわたりますが、さまざまな業界の企業活動に影響を与える内容ばかりで、企業は今後の成り行きを注視しています。勤務地や勤務時間、年金保険料、働く社員の子育て支援など、みなさんのこれからの働き方やワークライフバランスに関わるものもあります。外国人労働者や農業の問題などが、面接やグループディスカッションなどで話題になることがあるかもしれません。筆記試験の時事問題対策としても、今の時期に知っておくと差が付きますよ。

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