2014年04月25日

「第1志望」への内定がかなわなかった君へ

テーマ:就活

ニュースのポイント

 「どんな仕事にも学ぶものはある」。フリーアナウンサーの丸岡いずみさんが語りました。第1志望の企業に思いが届かなかった人にも贈りたい言葉です。明日からの連休中、「今日の朝刊」はお休みします。次回は5月8日に更新する予定です。

 今日取り上げるのは、「働く」面(33面)の「新社会人の君へ 私が贈る3カ条/どんな仕事にも学び/丸岡いずみさん」。元日本テレビキャスターでフリーアナウンサーの丸岡さんのインタビュー記事です。
 丸岡さんが贈る3カ条は、▽えり好みをせず、がむしゃらに▽自分を見つめ直す時間を大切に▽仕事以外でも大切な人脈づくり――。
 仕事について丸岡さんはこう語りました。「まずは仕事の好き嫌いを考えるより、与えられた仕事をがむしゃらにやってみることが大事です。一生懸命仕事に取り組むことで成長し、視野が広がります」「どんなに嫌な仕事でも楽しみはあるはず」「ブラック企業のように、負の側面がある会社に就職したとしても、そこに一生いなければならないわけではありません。いざとなれば転職してもいい。ただ、どんな仕事にも、学ぶものは一つや二つはあるはず。やるだけやって実力をつければ、ステップアップもしやすくなります」

(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)

就活アドバイス

 記事は新社会人へのメッセージですが、いま仕事選びをしているみなさんにも伝えたい言葉が詰まっています。今年の就活生のうち今の時点で内々定を得た人はまだ4割程度だと思います。就活はまだまだこれからが本番です。有名大企業に就職した人が幸せになるとは限りません。丸岡さんが言うように、どんな仕事にも、やりがいや楽しみ、学ぶべきことがあるはずです。やりがいを感じられる仕事、自分に合う会社を探してください。企業の採用人数は増えています。あなたに合う会社はきっと見つかります。前向きな気持ちで就活を続けてください。

 内々定は得たけれど第1志望の企業には通らず落ち込んでいる人もいると思います。でも、まずは就職して働くことが大切です。就職はゴールではなくスタートです。
 少し前にベストセラーになった「置かれた場所で咲きなさい」(幻冬舎)で、ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子さんは、「人はどんな場所でも幸せを見つけることができる」「どんなところにおかれても花を咲かせる心を持ち続けよう」と説いています。
 「結婚しても、就職しても、子育てをしても、『こんなはずじゃなかった』ということが、次から次に出てきます。そんなときにも、その状況の中で『咲く』努力をしてほしいのです。どうしても咲けない時もあります。風雨が強いとき、日照り続きで咲けない日、そんな時には無理に咲かなくてもいい。その代わりに、根を下へ下へと降ろして、根を張るのです。次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために」

 仕事を始めたら、自分の思い通りにいかないことがたくさんあります。私の周りでも、希望していない部署に配属されて「こんなところに来るはずじゃなかったのに」と言い続ける人がいます。そういう人はたいていその後も希望の部署には行けないもの。希望の部署でなくても、そこで仕事のやりがいや楽しみを見つけて一生懸命やっている人は伸びますし、その後希望していた部署に行くことができるものですよ。

 就活が一段落した人も、まだ選考を受けている人も、一度立ち止まって改めて自分の働く姿を想像してみましょう。

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