2014年04月17日

面接で出た!時事問題「特定秘密法を3分でプレゼンせよ」

テーマ:政治

ニュースのポイント

 今月あった損保ジャパンの面接で、時事問題についてプレゼンせよというお題が出ました。「なおこの就活道場」に登場するみのるは、特定秘密保護法の説明に自分の考えを加えて話し、選考を通過しました。時事問題の知識はマスコミ志望者だけが求められるわけではありません。世の中で話題になっているテーマについては、概要を押さえ自分なりの意見を持つようにしてください。

 今日取り上げるのは、総合面(4面)の「特定秘密法/監視機関 与党間にズレ」です。オピニオン面の社説「秘密の監視 国会が、やるのだ」でも解説しています。
 記事の内容は――特定秘密保護法をめぐり自民、公明両党は、政府の秘密指定が妥当かどうかを国会がチェックする仕組みについて議論を始め、両党の方向性の違いが鮮明になった。自民は秘密に対する国会の関与を最小限に抑える姿勢。公明はチェック機能強化を重視し国会による「常時監視」をうたう。政府が特定秘密の提出を拒んだ時は、国会が妥当性を審査し改善を勧告できる内容だ。ただ公明案の勧告にも強制力はなくチェックには限界がある。

(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)

就活アドバイス

 損保ジャパンの面接では、時事問題や一般的な言葉から三つのテーマが示され一つ選びます。1分で考えをまとめ、プレゼンは3分。提示されるテーマは人によって違います。いつも新聞を読んでいるみのるは「特定秘密保護法」を選びました。「すぐにプレゼンしていいですか」と説明を始め、国会の監視機能を強めるべきだとの意見を言ったところ、「よく勉強していますね」とほめられ、途中の面接を飛ばして最終面接に呼ばれたそうです。

 時事問題についての知識や意見は、報道に携わるマスコミの採用選考では必須ですが、それ以外の企業でも問われることがあります。「最近の気になるニュースは?」も定番の質問です。ビジネスは世の中の動き、国際情勢などに常に大きな影響を受けます。社会の動きを知らないと、売れる商品やサービスを提供できず置いていかれてしまいます。だから、企業は世の中に関心がある人を求めるのです。

 ふだんから新聞を読んでいれば心配ありません。「今日の朝刊」では、そんなみなさんに役立つよう旬のニュースを取り上げています。最近では、ウクライナ情勢、中国の台頭と米中関係、G8崩壊とG20の今後、日中・日韓関係、消費増税、アベノミクスと企業のベア実施、NHK会長の発言問題、安倍政権の「原発ゼロ」からの転換とエネルギー問題、STAP細胞論文問題、少子高齢化と人口減少――については、基本を押さえたうえで考えをまとめておくことをお勧めします。いろんな人の意見が載る投稿欄「声」に目を通して、賛成・反対を考えておくと、自分の意見を鍛えられます。

 特定秘密保護法については、昨年11月8日の今日の朝刊「『知る権利』が危ない⁉特定秘密保護法案ってなんだ」で概要を説明、11月27日の「秘密保護法案で『考える力』養おう」でも書きました。その後12月に成立し、今年12月に施行されます。過去に話題になったテーマについては、新聞記事データベースで調べる方法もありますが、社説を読むのが効率的です。社説は朝日新聞の主張を載せる欄ですが、初めて読んだ人でもわかるよう、取り上げたテーマについて経緯を含めて書くからです。

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