2014年04月01日

消費増税の影響と志望企業の株価に注目

テーマ:経済

ニュースのポイント

 さあ4月です。面接本番ですね。前向きな気持ちで臨みましょう。今日から消費税が8%に上がりました。今後の景気動向に注目するとともに、志望企業の株価を新聞でチェックする習慣を身に付けてください。面接で聞かれるかもしれませんよ。

 今日取り上げるのは経済面(5面)の①「消費増税8%/景気減速後が焦点/10%意識し消費減 悪化か/夏ボーナス支給後 回復か」と、②「年度末株価、7年ぶり高値/上場企業の含み益3割増」です。
 記事の内容は――①消費増税でどこまで景気が落ち込むのか、市場関係者らが注目している。想定よりも景気が悪くなれば、昨年以降の経済を引っ張ってきた円安・株高の流れが変わるおそれがあるからだ。専門家の見方は分かれている。来年10月の消費税率10%への再増税について、安倍政権は年内に増税するかどうかを判断する。このため増税議論でさらなる負担増が意識され、消費は再び悪化するとの見方がある。もう一つは、公共投資に加え春闘でのベースアップ(ベア)の効果もあり、夏のボーナス支給後は上向くとの見方だ。
 ②東京株式市場の3月31日の日経平均株価の終値は、前年度末より2429円(19.6%)高い1万4827円83銭だった。この1年間で2割値上がりし、年度末としては7年ぶりの高水準。ただ、株価は年明け以降、伸び悩んでいる。消費増税もあり2014年度も株高が続くかどうかは分からない。

(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)

就活アドバイス

 今日からの消費増税で家計の負担は増え、買い物に使えるお金は目減りします。増税前には駆け込みで高額の商品を買ったり、日持ちする日用品を買いだめしたりした家庭が多かったようです。その反動もあり増税後の景気はいったん悪くなるのは間違いなさそうです。大事なのは、景気がその後再び回復するのかどうか。景気の動向はあらゆる業界、企業の業績に影響します。政府や日銀が発表する四半期(3カ月)ごとの国内総生産(GDP)の増減など、様々な経済指標を新聞の経済面で読んでみるようにしてください。

 景気の動向を表す指標の一つに株価があります。長期的な株価の動向はその企業への評価です。面接で「うちの会社の今日の株価は?」と聞く企業もあります。新聞の株式欄で、志望企業の株価だけは見ておくことをお勧めします。1円単位まで覚える必要はありませんが、面接で的外れな回答をしないように「何百円台」「○○円前後」といったおおよその数字は押さえるようにしましょう。

 最後に、今日の1面コラム「天声人語」から就活生のみなさんにエールを送ります。
 ――今年の新入社員を「自動ブレーキ型」と呼ぶそうだ。名付けた日本生産性本部によれば、そのココロは「なにごとも安全運転、壁や障害物を察知して未然に止まる」のだそうな……シンプルにして確かな言葉がゴルフのタイガー・ウッズ選手にある。「届かないパットは、絶対にカップインしない」

 守りに徹していては面接を突破できないでしょう。ぜひ、普段の自分よりも意識して元気を出して面接に臨むようにしてください。人事のホンネで丸紅の毛利幸雄さんはこう言っています。
 「誰しも壁やうまくいかないことに直面することがある。でも面接に臨む時は、切り替えて自分の気持ちを明るく前向きに持っていくこと。前向きに明るく、楽観的な視点を持っておくのは大事なことだと思います」

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