ニュースのポイント
衛生用品メーカーのユニ・チャームが、出産の予定がある女子学生が内定したら、子育てが一段落する30歳まで入社を待つ新しい制度を導入します。出産、育児と仕事をどう両立させるかは、女性にとって会社選びの大きなポイントです。今日は「女子が働きやすい会社の探し方」第2弾。女性が働きやすい会社は、ワーク・ライフ・バランスを大事にしていることが多いので、男子学生も必見です。
今日取り上げるのは、経済面(10面)の「『ママになっても入社待ちます』ユニ・チャーム/30歳まで内定資格延長」です。
記事の内容は――ユニ・チャームは2015年度の新卒採用から、出産の予定がある女子学生が内定した場合、大学卒業後すぐに入社しなくても、30歳までの希望する時期に入社できる制度を導入する。優秀な女性が出産や育児で入社の機会を失うのはもったいないと判断した。例年50人程度の新卒採用のうち女性が約3割。これまで就活中に妊娠が分かり、内定を辞退する例が複数あった。担当者は「出産や育児が一段落しているので、仕事に集中でき、十分にキャッチアップできる」としている。
(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)
就活アドバイス
ユニ・チャームの新しい制度は、女性が妊娠・出産などのライフイベントで働くことをあきらめなくてもいいというもので、女性を応援する斬新な制度です。同社のニュースリリースには、20代で2人出産し29歳で入社するケースが例示されています。結婚・出産・育児と仕事の両立については、昨年10月25日の今日の朝刊「女子が働きやすい会社の探し方」でも取り上げました。まだの方は、ぜひ読んでみてください。
女性が働きやすい会社探しでは、内閣府男女共同参画局が公開した「女性の活躍『見える化』サイト」が大変参考になります。女性社員数などについては自社のホームページで公開している会社もありますが、たくさんの会社の情報が33の業種に分けて一覧表でまとめて載っているので、比較して見ることができます。掲載しているのは以下の13項目です。
①従業員数(合計、うち女性、女性比率)
②管理職(合計、うち女性、女性比率)
③役員(合計、うち女性、女性比率)
④女性登用に関する目標の有無・内容
⑤平均年齢(合計、男性、女性)
⑥勤続年数(合計、男性、女性)
⑦新卒入社者の定着状況(男性、女性)
⑧産休取得者数
⑨育休取得者数(合計、うち男性)
⑩育児休業復職率
⑪平均年間給与
⑫月平均残業時間
⑬年休取得率
上場企業3552社のうち3割強の1150社が情報を公開しています。志望する会社が上場企業なのに載っていないとしたら……それも一つの情報ですね。下にHPへのリンクを貼りました。ぜひ見てみてください。
就職してからの妊娠・出産、仕事復帰については、ワーク・ライフバランス代表取締役として多くの会社にコンサルティングしている小室淑恵さんが書いた「子育てがプラスを生む『逆転』仕事術」(朝日新聞出版)も好評発売中です。
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