2014年02月25日

ソチ五輪、面接で聞かれるかも 自分なりの視点が大事

テーマ:スポーツ

ニュースのポイント

 ソチ五輪が閉幕し、きょう日本選手団が帰国しました。日本選手は金1、銀4、銅3の計8個のメダルを獲得し、国外開催の冬季五輪では史上最高の成績を残しました。真央ちゃんがメダルなしでも日本中を感動させてくれたように、選手一人ひとりにドラマがありました。夜中の放送にもかかわらず、日本中が盛り上がった五輪です。面接で話題に出るかもしれませんよ。

 今日取り上げるのは、五輪面(20、21面)の「SOCHI2014/勝負の先にあるもの/あなたの全力に金メダル」です。
 五輪面には、話題になった選手たちのひとこと集が顔写真とともにずらっと並んでいます。20面の記事では、次回2018年平昌(ピョンチャン)五輪、さらに2020年東京五輪を見据え、各競技の担当記者が大会を振り返り、課題をあげ、強化策などを提言しています。

(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)

就活アドバイス

 ESの締め切りに追われて見ることができなかった人もいると思いますが、この2週間余、寝不足が続いた人も多いでしょう。スポーツは生が一番。勝つか負けるか、うまくいくのか、選手と一緒になって競技しているようなドキドキ感や感動は、ライブじゃないと味わえませんからね。競技後の選手の言葉や、そのときどんな思いを抱いていたのか、あるいはこの4年間の隠れた努力などは、新聞記事から知ることができます。今日の見開き五輪面のひとこと集で、五輪の感動の場面を思い起こしてください。

 ショートプログラムで失敗した翌日に見せた浅田真央さんの最高のフリー演技と涙、諦めずに挑戦し続けた葛西紀明さんの弾けた笑顔、金メダルにも「悔しい」と語った羽生結弦さんの向上心、子どものころから世界を相手に活躍し軽やかに跳んだ平野歩夢さん、平岡卓さんの10代コンビの活躍……。みなさんも、選手たちの頑張りに勇気をもらったり、共感したり、感動したりした場面があると思います。

 このあとパラリンピックが開かれますし、しばらく五輪熱は続くでしょう。面接で「ソチ五輪で一番印象に残っているのは何の競技ですか?」などと聞かれるかもしれません。「ソチ五輪 私のイチオシ」くらいは考えておいた方がいいでしょう。基本的には感じたことを素直に話せばいいのですが、軽い話題だからと油断してはいけません。こんな質問でも、面接官はどんなことに関心がある人なのか、どんな感受性をもった人なのか、学生の人間性を知ろうとして聞くのです。学生の緊張をほぐすための雑談として話題にするケースもあるでしょうが、その場合でもいい加減に答えればマイナスの印象を与えてしまいます。

 また誰もが知っている五輪の話題だけに、業界によっては、ありきたりの答えをするとがっかりされるかもしれません。「人事のホンネ」で電通の採用部長・真道哲哉さんは、昨年の面接で「最近の好きなCM」を尋ねたところ「ソフトバンクの白い犬」と答える学生が多く、「広告会社を受けるならもう少し変わったこと、他の人と違うことを言えないの?」と思ったと語っています。個性やユニークな視点を大切にしているからです。広告のように企画力、アイデア勝負の業界を受ける人は、誰もが言いそうなことは避けて、独自の視点を盛り込んだり、ちょっと珍しい話題を見つけたりすることをお薦めします。

 今日の朝刊36面には、朝日新聞デジタルの就活での活用法が載っています。こちらもご覧ください。

※朝日新聞デジタルの無料会員は1日3本の記事全文を、有料会員になればすべての記事を読むことができ、過去1年分の記事の検索もできます。ぜひ登録してください。

アーカイブ

テーマ別

月別