2013年12月16日

OB・OGがいない…それでも社員と会う方法

テーマ:就活

ニュースのポイント

 合同企業説明会や企業が主催する会社説明会が連日各地で開かれています。毎日のように参加している人もいるでしょう。会社説明会で企業の基本的なことを学んだら、ぜひ個別に社員に会って話を聞いてみましょう。大学のOB・OG訪問のほかにも、社員に会う方法はあります。

 今日取り上げるのは、①23面の就活特集「就活 勝ち抜くために」と、②13日付生活面(33面)の「社会人と話して生の情報集めよう」から、社員に会う方法を集めてみました。
 記事の内容は――①立命館大はOB・OG訪問の方法やマナーをまとめたガイドブックを初めて作った。担当者は「ネット情報だけでなく、実際の働き方を生で聞かないと、仕事の本質はわからない」と話す。「就活指導塾」の塾長は「大学の先輩がいなければ高校の先輩を探すなど、自分で工夫しよう。会社のいい所だけでなく、本音を話せる人を見つければ強い」。就活の相談相手として身内も重要。社会人で一番話を聞きやすい親や兄姉から、「働き手」としてのアドバイスをもらおう。友達を紹介してもらって多くの企業を訪問し、内定につなげた学生もいる。
 ②就職・採用コンサルタントの田辺拓也さんは「今はインターネットで多くの情報を得られるが、それで集めた知識で分かったつもりにならず、生の情報を集めるべきだ」と話す。「社会人と話せるイベントは各地にある。製薬会社の営業を担うMR(医療情報担当者)を目指していた学生は、大学病院の食堂に行き、昼食中のスーツ姿の人を探し、話しかけていた。OB・OG訪問が難しいなら、志望先の企業の前で、社員に話しかける『飛び込み営業』もやろうと思えばできる」「そこまでできないと思うなら、まず親の仕事の話を聞いてみてはどうか」とも。

(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)

就活アドバイス

 大学のキャリアセンターの紹介でOB・OG訪問ができればいいのですが、対応していない大学もありますし、そもそも志望する企業にOBが1人もいないこともあるでしょう。でも、諦めてはいけません。
 記事にあるように、大学がだめなら高校のOB会名簿を見てみたり、親や親戚、知人にその会社の社員がいないか、あらゆる人脈を利用し、自らも動いて社員を探してみましょう。

 一方で社員に必ず会える場所が会社説明会。ここを利用しない手はありません。合同企業説明会や大学で開く説明会に来るのは、たいてい人事・採用の担当者です。会社全体の話は聞くことができますが、本当は現場の社員の話を聞きたいところです。企業主催の会社説明会には、人事・採用担当だけでなく、現場の社員が登場するケースが多くあります。この人にアプローチして、説明会後などに個別に話を聞いてみましょう。名刺をもらえればお礼のメールを送り、個別に会ってもらえないか打診したり、他の興味ある部署の社員の紹介を依頼したりすることもできます。

 社員に会う前には必ず、聞きたいことを事前に整理してから臨んでください。仕事の内容や社風だけでなく「どんな就活をしたのですか」といった就活の取り組みについての問いや、「平均的な1日のスケジュールを教えてください」など働き方を具体的にイメージするための質問もしてみましょう。あなたの志望動機づくりにきっと役立ちます。

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