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■「展示会」チェックすれば伸びそうな企業がわかる
内定をいただいていた3社のうち1社は昨年断りをいれたのですが、年明けもう1社にも断りの連絡をして、進路はもう決めました。断った会社はとてもいい会社なのですが、自分が行こうとしている会社は社員数が少なく、自然にいろいろな仕事をすることになりスキルが身につくと考えそちらを選びました、ということをお伝えしました。いまは進もうとしている会社のインターンとして、自宅で作業をしています。
いまは内定先の競合になりそうな会社や、面白そうな企業を調べたりしています。最近ですと、日本でどれくらいバーティカル(特定の分野に特化した)なソフトウェアサービスがあるのか調べてみました。そうしたら、引っ越し業者の資材管理や車両管理といった業務を扱うソフトウェアサービスをみつけてちょっとびっくりしま した。英語圏では人口が多いから成立していると思っていたニッチなサービスが、日本でも成立するんだという気づきがありました。
ほかに注目しているのは、健康に関するヘルステックの分野。「CES」など海外の展示会などをチェックしていると活発な動きが出ていると感じます。この業界で戦ってみるのも面白いかもしれませんね。建設やDXといったテーマで地方で開かれている展示会を調べたりもしています。前回は出ていないが今回は出ている企業や業界を見ると、成長する企業や業界が見えてきたりするんじゃないかと考えています。
■ビジネスモデルの考察、就活にも効く
仕事関連でいえば、いま自分が手がけているサービスの価格設定の参考にしようと大手ソフトウェアメーカーのサービス価格を調べてみたら、サービス領域のどこまでを無料で使えて、どこから有料にするかという設定が非常に絶妙でした。お金がまだない企業には優しく、ちゃんと成長しそうな企業からはしっかり集金するという仕組みが組み込まれていることがわかって、勉強になりました。
ビジネスがどうやって成立するか、ということを考えるのは、就職活動にもすごく役立つと思います。コンサル企業や大手商社ではよく入社試験でフェルミ推定が出ることがあり、自分も「近所にあるコンビニの1日の売り上げを教えてください」という質問を受けたことがあります。レジにどれくらい人が並んでいるか…… という風に考えるのも悪くないですが、コンビニのビジネスは商圏によって左右されるので、自宅近所がどういう住民構成になっていて、競合他社はどのくらいいて、といった商圏を考えていくことで正解に近づくという思考方法もあると思います。
■まずは自分の趣味から深掘りしてみる
考える力をつけるには、自分の趣味から発想を広げるという方法もいい、と感じています。自分はeスポーツが好きなので、たとえばeスポーツのビジネスモデルや、競技人口は何人程度なのかといったことを考えたり、実際に就活で質問されたりもしていました。企業が採用したい人は、自分で考えて仕事をしてくれる人。せめて趣味のことなら頭を使って考えられるだろう、と企業側が考える可能性は高いと思います。趣味を深めることは、そういう意味でも就活に結びつくと思いますね。自分もeスポーツを通じて、対戦相手のことを隅々まで考える、相手の立場に立ってものを見る、という視点を養えたんじゃないかと思います。
いま周りの同級生が就活を本格的に始めていますが、意味がわからないなと思って見ているのがウェブテストですね。チャットGPTを使えば解ける問題も多いですし。あまりチャットGPTを使っている学生がいないのかな、とも感じています。


2025/12/07 更新
※就活割に申し込むと、月額2000円(通常3800円)で朝日新聞デジタルが読めます。


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