2024年08月22日

志望業種以外にも興味の幅広げ、面白そうな会社もみつかる【26卒学生の就活ルポ8】

テーマ:学生の就活ルポ

 2026年卒学生の就職活動を適宜、「就活ニュースペーパー」で紹介するこのコーナー。都内私立大のケイジさんと都内女子大のシュリさんが4回目の登場です。30分程度のグループディスカッションはかなり得意になってきたケイジさん、インターンシップでは入社後のイメージを持てるように、WLBについてもアンテナを立てていきたいといいます。マスコミ志望のシュリさんですが、他業種にも興味のウィングを広げて活動中。面白そうな会社も見つけたようです。(編集部・福井洋平)
(写真は朝日新聞社)

【都内私立大法学部 3年男性 ケイジさん】

■短いGDでは結果出せるように
 8月の上旬からインターンシップが順次始まっています。自分は金融系企業のオンラインのインターンが2日間、そのあと大手メーカーで対面のインターンが3日間入っています。大手メーカーでは事前に自分について考えを深めるという課題も課されています。「誰かのためになる仕事がしたい」と考えていますが、大学の専攻を活かせるという観点からも金融系企業にはけっこう興味をもっています。

 別の金融系企業のインターン選考では、2次のグループディスカッション(GD)を通過しました。5人くらいのメンバーで30分程度、日本での金融サービス展開というテーマについて考えるというものでした。最初にテーマをちゃんと定義づけるところから始めましょうと提案し、議論がまとまらなさそうならまず合意できそうなところに議論を運び、話をしていない人には積極的に話を振って…… ということを心がけていたら、いい結果が出ました。最近は、20~30分くらいの短いGDは通過するようになってきましたが、長い時間をかけてテーマを考えさせるGDはまだ結果が出せていません。選考が早かった企業にそういう課題を課したところが多く、はやくから意識して就活に臨んでいる学生はそういう課題に対しても結果が出せているのかなと思います。

■若いうちなら転勤もいいが、実態を知りたい
 インターンシップに参加する際、企業のどこを見たらいいかは気になっています。入社後のイメージをもてるように、会社の社風や、社員の方々がどういった思いをもって働いているのか、自分が会社に入ったときはどういった仕事をするのかといったところをしっかり見たいと考えています。給与はどうなるかや、転勤はどの程度あるのかといったWLBも気になりますね。若いうちは転勤もいいですが、ある程度社歴を重ねたタイミングだとちょっと転勤は厳しいと思っているので、公式ウェブサイトではわからないようなWLBの実態も知れれば、と思っています。

【都内女子大 文系学部3年 シュリさん】

■別の業種にも興味がわく
 マスコミ志望で、大手紙のワンデイインターンに続いて別の新聞社2社のインターンシップも選考通過することができました。長めに志望動機を書く課題は少し大変でした。

 いろいろな就活エージェントから、マスコミ業界は競争率が高いからほかの業界も受けた方がいいというアドバイスを受けまして、急遽ですが何社かインターンシップを追加しました。就活ナビサイト経由で見つけた教育系の会社はワンデイで、教育支援についてのグループディスカッションをする内容でした。編集系の仕事もあるそうで、興味がわきました。

■年内に内定もらうべきかどうか悩む
 スカウトサイトで見つけたホテルのインターンは、昼食が食べられるということで参加してみました。楽しいインターンでしたが、自分がやりたいことは接客業ではないなとも感じました。ほかにエージェントの紹介でウェブ系のベンチャー企業の説明も聞いてみましたが、若いうちからバリバリ働いて活躍できる! という社風のようで、これも私にはあわないかなと感じました。以前声をかけてくださっていたメーカーのオープンカンパニーにも参加しましたが、ここは参加者も少なく社員さんともフランクな雰囲気で話すことができ、あらためて好印象を抱きました。

 いまは、年内に内定をもらうべきかどうかを悩んでいます。マスコミ志望ですので年明け以降も就活を続ける可能性が高いですが、そのような状況なのに果たして他の業種から内定をもらってもいいのか、いつまで内定を保留していただけるのか、いまから悩んでいるところです。

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