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(編集部・福井洋平)
(イラストはPIXTA)
【地方国立大 工学部 3年男性】シンヤさん
■グループワークでは早くフランクな関係に
6月下旬の週末に泊まりがけで、東京の会社のインターンシップに参加してきました。グループに分かれて新規事業案をつくり、最後にプレゼンするという内容で、この時期のインターンシップでは結構やっているパターンです。
1日目は朝から夜中まで話し合いをしていました。表向きは午後7時ごろに終わることになっていますが、最終日に発表することを考えるとみんな残る雰囲気になって、帰れないんです。オフィスが閉まったあとはファミレスに移動して発表準備をしていました。
グループワークではなるべく最初の段階で敬語をつかわないようにして、フランクな関係で話し合いができる雰囲気をつくるように心がけています。敬語でやりとりしてお互い深く踏み込まないような関係ではアウトプットの質は高められないと思います。
東京開催のときは上限ありで宿泊費、交通費が出たりしますが、食費なども考えるとやっぱり出費はかさみますね。企業によっては首都圏は交通費が出ないこともあるそうで、首都圏でも郊外のほうに住んでいると交通費は大変だと思います。
■早期選考に参加する学生は人間関係ができている
この時期、インターンシップに積極的に申し込みインターン選考を通過している学生は結構限られていて、そこでコミュニティーをつくっていますね。X(旧Twitter)などで就活用のアカウントを作ってコンタクトし、実際に会ったらあとはインスタなどで交流して、情報交換をしたりしているんです。自分が参加するインターンだと、半分くらい顔見知りというときもあります。今回のインターンですと4分の1くらいは知り合いでした。
正直、知り合いが多いとなじむのも早くなるので、アドバンテージはありますね。また、インターンシップから選考に進める人数が、時期ごとに設定されている場合、仲間うちで誰がどの時期にインターンに参加するかを調整する、といった情報交換もしたりしています。就活のスタートが遅くてそういうコミュニティーに入れないと、早期に選考をすすめている会社には内定をとりづらいかも、と思います。人間関係をはやめにつくるのは重要かもしれませんね。
あと1回選考を受けたら内定が出るんじゃないか、という会社もいくつかあります。あるITベンチャー企業はインターンシップに参加して1回面接を受けた後、「内定承諾をいつまで保留にできますか」と聞いたら「来年夏まで待つよ」と言われました。いくつかの会社は内定直前まで進めてホールドできたら、と思っています。
■成功体験ばかり言わないように、受ける企業は幅広く
この時期のインターンシップ選考では、志望理由はほとんど聞いてこなくて、自分はどういう人間か、というところを聞いてきます。3歳から振り返って自分史を教えて下さい、と聞かれたこともあります。自分はなるべく、成功体験ばかり言わないようにしています。たとえば中学時代に球技の部活に入っていたけど、チームプレーは自分には合わなくて面白くなかった、という話も正直にしています。事実をちゃんと話したうえで、自分なりの自分軸を示すようにしていますね。
就職活動に関しては、受ける企業の幅を広げたほうがいいと思っています。自分はもともとたくさん選考やインターンシップに申し込み参加することで力をつけようと思っていたのですが、結果的にそれがよかったです。似たような企業を2社見てみると、違いがわかって面白いですね。自分はいまいるコミュニティーについているメンターさんに、自分の志望企業と似たビジョンを持った企業はないですかと聞いて、チェックしたりしています。
ウェブテストについては全然対策はしていません。地頭の力を見られるものなので、そもそも対策をしないと通過できないような会社に入っても入社後が厳しくなると思っています。ベンチャー企業ではウェブテストを課すところも少ないです。ウェブテストはいま、解答パターンがそれほどたくさんあるわけではないので、解答が結構出回っています。SNSでもやりとりされていますし、不正している学生もいるんじゃないでしょうか。
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