(写真は、スターバックスコーヒーのロゴ=東京都内)
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(写真は、スターバックスコーヒーのロゴ=東京都内)
スタバのバイト経験者が次々
「来る学生、来る学生、スタバのバイト経験者で……」
スターバックスのアルバイトは研修や教育がしっかりしていて成長できるという評判があり、「就活に有利」などとも言われています。実際、その経験をガクチカでアピールする学生がとっても多いようです。でも、大学の授業料や生活費、遊ぶお金のためなど、アルバイトをする事情は人それぞれでしょうし、どんな仕事も貴重な経験。あなたはきっと成長しているはずです。ただ、就活でアピールするには、その体験を振り返ったり、考えたりする必要があります。
新聞社のビジネス部門に内定した先輩は、これまでの経験や行動をひたすら書き出して、自分の強みを探ったといいます。
「3年間同じトンカツ屋でアルバイトをし、後輩の教育を任されるようになったので、面接ではその経験について話しました。たとえば、自分は後輩に対して『あれやって、これやって』と単に指示をするだけでなく、会話を通じて教育する事を心がけていました。なんでその仕事をやらなければならないのかを理解してもらうことで仕事をしっかりと覚えてもらおうと考えたからです。これらを踏まえて、仕事上での人との接し方が上手だとアピールしました」
総合商社内定者は、自分のプロフィールに「なぜ」を投げかけて深堀りしたそうです。
「たとえば、なぜ塾講師のアルバイトを始めたのか→自分に向いていない仕事だから→なぜ向いてないのに始めたのか→苦手なものに挑戦するのが好きだから→なぜ苦手なものに挑戦するのが好きなのか→苦手が得意になったときの快感を知っているから→ほかに似たような体験は……といった感じです」
なぜそのアルバイトかを説明できることが大切です。
(写真は、2年前、新型コロナの影響で臨時休業したスターバックスコーヒーの店舗。今回はこうした事態にはなっていない=2020年3月、東京都目黒区)
なぜそのバイト?
「その人のキャラクターというか、普段どういうことを考えているか。たとえば『アルバイト先でどんなエピソードがありますか』と聞いたときにどんな話をするか。同じアルバイト先でどういう人と仲がいいかとか、飲食店だといろんな人と同じシフトで働いたりお客様と接したりするだろうから、そういうときに何を感じたのかは聞きますね。エピソードが面白くなくてもいいんです」
エピソードから、どんな人物なのかを見るんですね。
オリエンタルランドの採用担当者は、「考え抜く力」が大事だと言い、学生には「なんでそのアルバイトを始めることにしたのかが大事だから、よく考えて決めた方がいいよ」とよく話すそうです。
「学生時代に牛丼屋で働いていた社員は、面接で『社会に出たら厳しい競争環境で仕事をしなくてはならない。それを肌で感じられるアルバイトがいいと思い、当時安売りでしのぎを削っていた牛丼屋にした』と話しました。時給や通いやすさだけでなく、そこで何を得たいかしっかり考えて行動できる人は入社後も一定の成果を出せる人だと思います。何かを選択するときは、先のことまでよく考え抜いて、なぜ選んだのかしっかり説明できるように物事を決めてほしいです」
(写真は、コンビニのレジで接客する店員(右)=2022年5月23日、大阪市中央区)
志望業界でバイトする
志望業界や目指す仕事に関係するアルバイトをして、就活に成功した先輩もいます。音響機器メーカー志望だった女子学生は3年生の夏、たまたま通りかかったヘッドホン販売店でアルバイト募集の貼り紙を見つけ、すぐ申し込みました。
「そこからはヘッドホンやスピーカーにのめりこみ、夏休みは週3日ほどアルバイトをし、週2日は家電量販店に入りびたり、土日は『また来たの』と言われるほど各社の展示会に足を運びました。たくさんの製品に触れられただけでなく、社員さんやお客さんからいろいろなお話を聞けたので、自分でも意識しない間に楽しみながら業界研究ができました」
商品知識を深め、売れ筋や値動きなど仕事を通じて企業研究を深めた結果、大手メーカーの面接では社員がうなるほどの知識とアイデアを披露できたそうです。
新聞記者志望だった先輩は、地方紙の支局でお知らせ記事のまとめや取材を経験。「取材が本当に楽しかったので面接で感情を込めて話せました」と振り返ります。経理の仕事をしたくて会計事務所でスキルを磨いた先輩もいます。3人ともその業界の企業に入社しました。志望業界で働くとESにリアルな体験が書け、自信をもって語れます。仕事内容に加え、職場の雰囲気や社風も体感できるので一石二鳥ですね。
すでに決まったアルバイトをしている人は、なぜその仕事を選んだのか思い返し、どう成長し、何を学んだか、考えてください。同じ仕事を続けている人は「継続力」をアピールできるでしょう。一方で、こんな学生もいました。「いろいろ体験したかったので日雇いを中心に30種類以上のアルバイトをしてきました」。面接であれこれ聞き、どんな大変な仕事でもへこたれない強さを感じました。彼は今、朝日新聞の社会部記者になりました。
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