(写真は、左から岸田氏、高市氏、河野氏、野田氏)
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(写真は、左から岸田氏、高市氏、河野氏、野田氏)
どうやって決めるの?
総裁選に投票できるのは、自民党の国会議員382人と、党費や会費を納める約110万人の党員・党友です。国会議員は1人1票で382票。「地方票」と呼ばれる党員・党友票も同じ382票に換算され、計764票の過半数を得た候補が新総裁に選ばれます。郵送などによる地方票は9月28日に締め切られ、29日に東京のホテルで投票する議員票とともに開票されます。1回目の投票で過半数を得た候補がいない場合は上位2人の決選投票が行われ、国会議員の382票と都道府県連の代表による47票を合わせ429票で決まります。
(図の自民党総裁選の仕組みは、国会議員票、党員・党友票とも「383票」となっているが、その後、竹下亘衆院議員の死去でいずれも「382票」に)
「人気者=総裁」にならないのはなぜ?
1回目の投票で河野氏が過半数を取れば「河野新総裁」誕生となりますが、候補者が4人いて票が分散しますから、1回目での決着は容易ではないとみられています。決選投票では地方票に対して圧倒的に多い国会議員票がカギを握ります。1回目に2位だった候補が逆転する可能性もあるのです。投票方式は今と違いましたが2012年の総裁選では、地方票でトップだった石破氏を国会議員だけの決選投票で安倍氏が逆転して総裁になり、長期政権を築きました。党内に「敵」が多いといわれる石破氏の河野氏支持が、マイナスに働くとの見方もあります。
今回は派閥がバラバラに投票?
これにはいくつかの要因があります。
◆派閥の力が弱まった
かつての衆議院選挙区の制度は一つの選挙区から複数人を選ぶ中選挙区制で、自民の候補同士で激しく戦いました。1996年の総選挙から1選挙区1人の小選挙区制になり、派閥より総裁や幹事長など党執行部の力が強まりました。
◆派閥の世代交代の時期
各派閥のトップが高齢になり、総裁候補になる世代が少ないことです。最大派閥の細田派は、安倍前首相の出身派閥ですが、「ポスト安倍」が定まっていません。派閥を抜けた高市氏を考え方が近い安倍氏が支持していますが、まとまっていません。第2派閥の麻生派には、「政界の異端児」「生意気」ともいわれる河野氏を好まないベテラン議員がいます。
◆直後の総選挙の「顔」選び
今の衆院議員の任期は10月21日まで。総裁選は、その直後にある衆院総選挙の「顔」選びでもあります。とくに選挙基盤が弱い若手議員は自分の当落に直結するので必死です。当選3回以下の衆院議員90人でつくる「党風一新の会」は、若手の登用や党運営の透明性の確保などを求める緊急提言をまとめるなど活発に動きました。派閥ボスの意向より自分の当選につながる候補に投票しそうです。
各候補、野党の主張に注目
29日の投開票まで、総裁選のニュースがたくさん流れます。同じ自民党でもこんなに政策・主張が違うのか、と感じると思います。誰が「自民党総裁=首相」になるのかは、私たちの生活を大きく左右します。その後、行われる衆院総選挙は、自民・公明対野党の決戦です。野党第1党の立憲民主党をはじめ各野党も選挙公約を発表し始めていますから、自民総裁候補の主張とどう違うのかにも注目してください。政治を「自分ごと」として考えるよい機会です。
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