ニュースのポイント
今日取り上げるのは、経済面(7面)の「けいざい+ 育児もキャリアも㊦/フルタイム復帰 企業後押し」と、7日掲載の「育児もキャリアも㊤/『ワーママ』自分らしく/『5年目』の悩み 共有し本に」(いずれも東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)です。
(連載㊤で取り上げた「パワーママプロジェクト」のメンバー。右から、高村奈津子さん、柴田広夢さん、千田絵美さん、椿奈緒子さん)
「寿退社(ことぶきたいしゃ)」という言葉を知っていますか? 結婚を機に女性が会社をやめることですが、ほとんど聞かなくなりました。第1子出産を機に仕事をやめた女性の割合は、1985~2009年は6割ほどでしたが、2010~2014年は46.9%と半数を割りました。結婚・出産を経ても働き続ける女性が増えています。
男女平等や女性が働き続けることに対する社会の意識が変わったことなど様々な要因がありますが、政府も「働き方改革」「女性活躍」をキーワードに、女性が働き続けやすい環境を整えようとしています。労働力人口の減少を補って経済成長につなげようという狙いです。
背景には、日本が世界の中でも男女格差の大きな国だという実情があります。経済、政治、教育、健康の「男女格差ランキング」(世界経済フォーラム、2016年)で、日本は144カ国中なんと111位。上場企業の役員に占める女性の割合も、わずか3.4%と先進国の中で極端に低いことがあります(内閣府、2014年)。
一方で、妊娠や出産を理由に不利益な取り扱いをするマタハラが社会問題になっています。2015年度に全国の労働局にあった相談件数は4762件で、2年連続で過去最多を更新しました。妊娠を理由とした降格を違法とした2014年の最高裁判決などが影響しているとみられますが、まだまだ古い意識の会社も多いことがわかります。
働き続けやすい会社とマタハラをするような会社をどうやって見分けたらいいのでしょう? まずは、採用ホームページなどで志望企業の制度や取り組みを調べましょう。今年はとくに「働き方改革」「女性活躍」が注目されているため、説明会などで「働きやすさ」を強調する会社が増えました。休みや残業の話はこれまで聞きづらい質問でしたが、今はそんなことはありません。説明会やOB・OG訪問で社員に遠慮なく尋ねて下さい。ただ、しょっぱなからこうした質問をすると、仕事への意欲を疑われかねませんから注意してくださいね。
「就職四季報 女子版」などで客観的なデータも調べてみましょう。男女別の離職率や女性の採用実績のほか、産休・育休の期間・給与と取得人数、女性の既婚者数といった数字を見ることができます。企業の回答欄には「NA(ノーアンサー)」もありますが、それも一つの情報です。
女性の働き方については、「あきのエンジェルルーム」(連載は終了)のコーナーにアドバイスがたくさん書いてあります。見出しを選んで読むことをお勧めします。
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2025/04/03 更新
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