ニュースのポイント
今日取り上げるのは、総合面(3面)の「シルクロード経済圏構想『一帯一路』17兆円投資へ/中国、参加国に5年間で」(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版)です。
(図表は、中国の海と陸の「二つのシルクロード」構想=2015年4月21日朝日新聞朝刊掲載)
一帯一路という場合の地域ですが、一帯は陸のシルクロードですから、中国から中央アジア諸国、中東、ロシア、ヨーロッパなどとなります。一路は海のシルクロードですから、中国から東南アジア、インド、アフリカ、中東などとなります。今のところ66カ国・地域とされていて、人口は世界の6割以上の約44億人、世界のGDPに占める割合は約3割とされています。
この構想はアメリカや日本にとって複雑です。アジア、中東、アフリカなどの経済が活発になることはアメリカ製品や日本製品の市場拡大になります。中国だけではできないインフラ開発には参入できる可能性もあります。一方で、中国の影響力が増せば、世界のパワーバランスに変化が起きます。アメリカの力の衰えは日本にとって庇護者の衰えになるわけですから、マイナスがあるでしょう。また、バブルと思われている中国経済だけに、中国の世界経済に与える影響が大きくなれなるほど世界経済のリスクは大きくなるといえます。
こうしたことから、アメリカや日本はこの構想にまだ及び腰です。しかし、経済圏の一角に食い込むには早くから積極的に参画したほうがいいという意見もあります。最近のトランプ大統領と習近平主席との関係を見ると、意外に早くアメリカはこの構想に乗ってくるのではないかという見方もあります。国内需要は飽和している日本経済ですから、こうしたスケールの大きな構想は注目する必要があります。多くの企業でこの構想をウォッチしている人がいるでしょう。就活の面接で「一帯一路をどう思いますか?」なんて聞かれるかもしれません。答えられるようにしておきましょう。
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2025/04/03 更新
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