2017年03月23日

グローバル志向の人は中堅・中小企業も狙おう

テーマ:経済

ニュースのポイント

 グローバル化が進み、大手企業だけでなく中堅・中小企業の海外進出も盛んになっています。語学力を生かしたい人、グローバルに活躍したい人は、総合商社や大手メーカーだけでなく、中堅・中小企業にも目を向けてみてください。(編集長・木之本敬介)

 今日取り上げるのは、総合面(4面)の「依頼主は外務省『ゴルゴ13』が安全対策指南/海外進出の企業向け HP連載」です(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)。

「ゴルゴ13」登場

 人気漫画「ゴルゴ13」が、海外に進出する日本の中堅・中小企業向けの「海外安全対策マニュアル」に登場しました(上の漫画)。外務省のホームページで読むことができます。第1回の漫画では、外相が主人公のデューク東郷を呼んで協力を依頼。今後計13回にわたって、ゴルゴ13が世界各地を飛び回りながら、企業にアドバイスをする設定です。

 きっかけは、2016年7月にバングラデシュのダッカで日本人7人が殺害された人質事件です。大企業に比べて中堅・中小企業は安全対策が不十分なため、新たにマニュアルをつくることになったわけです。

中堅・中小も海外へ

 裏を返せば、グローバル化が進み、中堅・中小企業の海外進出も盛んになっているということです。外務省の資料によると、日系企業の海外拠点数は7万を超えました。この中には、中堅・中小企業が多く含まれますが、これからさらに増えると予想されます。

 かつては「海外」といえば商社か大手メーカーでしたが、今は違います。たとえば、大手の自動車メーカーが海外に工場をつくり現地生産をするとします。自動車1台には1万点以上の部品が必要です。現地では調達できないものが多く、いちいち日本から輸出していたのではコストが高くなりますから、力のある部品メーカーは一緒に海外進出することになります。こうして、いまや多くの中堅・中小企業が海外に拠点をもつようになったわけです。

大手よりも希望がかなう?

 それでも、ドイツに比べると日本の中小企業の海外進出は遅れているとの指摘もあります。人口減少で国内の市場は縮む中、独自に海外展開する企業も増えるでしょう。

 大手企業だと海外赴任の希望者も多いでしょうから競争率が高い一方、中堅・中小の場合、能力さえ認められれば選ばれやすいという面もあるかもしれません。ただし、大手のように欧米も中国も東南アジアも、という企業は多くないと思います。「あさがくナビ2018」の企業検索機能で、たとえば「ベトナム」でキーワード検索をすれば、ベトナムとビジネスをしていたり、現地に進出していたりする企業がヒットします。特定の地域や国での仕事に興味がある人は、大手企業より中堅・中小のほうが希望がかないやすいでしょう。こんな視点で企業探しをしてみてください。海外で勤務する社員の「安全」に気を配っている会社かどうかの確認も大切です。

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