ニュースのポイント
今日取り上げるのは、1面と経済面(7面)の「新産業革命㊤/自動運転 業界超えた競争」「車の未来 人工知能が主導/IoT 衣食住を進化」(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)です。この連載では明日以降、小売り、モノづくりの変化やサイバー攻撃のリスクなどを描く予定です。
もう一つの劇的な変化は、車が「所有するものでなく、シェア(共用)するもの」になるかもしれないことです。「自家用車」が当たり前でなくなるということですね。
今日の記事によると、自動運転による配車サービスを試験的に始めた米配車大手ウーバー・テクノロジーズの関係者は「ウーバ-の野望は車の『所有』そのものをなくすこと」(英エコノミスト誌)と語ったそうです。ウーバーのようなサービスで車のシェアが広がれば、世界の主要地域の自動車保有台数は最大で半減するとの試算もあります。こんな時代になると、世の中で評価されるのは車メーカーではなく、質の高いサービスを提供する企業ということになります。ウーバーの推定企業価値は、米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)の時価総額を超える700億ドル(約8兆円)に上るといわれています。
トヨタはこのウーバーとも提携しました。自家用車を買わない人が増える時代に備え、車両リースなどで囲い込む考えとも言われています。自動車メーカー、IT企業、サービス企業が入り乱れて、競争したり提携したりしています。自分が働いている10年、20年後に業界地図がどうなっているのかを想像しながら日々のニュースに接するようにしてみましょう。
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2025/02/10 更新
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