ニュースのポイント
今日取り上げるのは以下の記事ですが、他にも各面に関連記事が載っています。
・1面「米大統領にトランプ氏/既成政治批判 支持集める/TPP・日米安保 不透明に」
・総合面(3面)「TPP発効 困難に/アベノミクスに痛手/貿易の停滞 懸念」
・同(6面)「崩れるTPP 誤算/日本、通商戦略再考へ」
・国際面(9面)「不動産業・TV司会・公職経験なし」
・経済面(13面)「トランプ・ショック 日本にも/保護主義・円高…輸出への影響懸念」
トランプ氏が勝利した9日、東京株式市場では、過激な保護主義を主張する同氏の政策への不安から、日経平均株価は急落。6月の英国の欧州連合(EU)離脱決定時に次ぐ今年2番目の下げ幅となりました。円高ドル安も一気に進み、午後に一時1ドル=101円台前半と1カ月ぶりの円高水準となりました。「円高・株安」です。
しかし道路、空港、学校、病院などへの積極的なインフラ投資で雇用を生み出すと宣言した勝利演説を受け、10日午前の円相場は円安に振れて1ドル=105円台に。日経平均株価も10日午前、一時1000円超値上がりし1万7000円台を回復、「円安・株高」に転じました。
「円高・株安」になれば、輸出企業の業績が悪くなるため日本の経済にはマイナスです。大和総研はトランプ勝利が日本経済に与える影響について、日本の実質国内総生産(GDP)が約0.7%押し下げられるとの試算をまとめました。円高・株安、円安・株高のどちらに向かうか、目が離せません。
もちろん、みなさんの就活も無縁ではありません。
日本の経済は、これからのトランプ新大統領の一つひとつの発言、打ち出す政策によって、大きく左右されます。米国の保護主義が強まり世界の貿易など経済活動が縮小すれば、世界の経済が冷え込み、日本企業の業績も悪くなる可能性があります。多くの企業はまだ2018年卒対象の採用計画を固めきっていません。業績が良くなれば新卒採用を増やし、悪くなれば減らすでしょう。トランプ氏の言動に注目してください。
いずれにせよ、みなさんがまずやるべきことは、どんな経済状況になっても通用するよう、早めに業界・企業研究などに手をつけることです。
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2025/04/02 更新
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