ニュースのポイント
大学のキャリアセンター、活用していますか? どの大学でも、様々な就活対策セミナーを開いたり、個別の相談に応じたりしていますが、足を運ばない人が意外に多いようです。なんともったいない! 4年生のみなさんは、まもなく本格化する面接の悩みから、内々定先の断り方まで、何でも相談に行きましょう。フルに使い倒してください。3年生は、まずは夏のインターンシップに向けたエントリーシート(ES)をチェックしてもらいましょう。(編集長・木之本敬介)
今日取り上げるのは、21面から28面まで展開している広告特集「大学力」のうち、27面の「明治大学」です。「大学力」は23日から3日間にわたり、主に受験生に向けて首都圏の25校を紹介した特集です。その中で、明治大は就職支援の取り組みをクローズアップしています。
主な内容は――大手教育情報通信社・大学通信の調査で明治大学は「就職に力を入れている大学ランキング」で6年連続1位。就職キャリア支援センターで秘訣を探った。同センターは学内で年間200回以上のセミナーやイベントを開催。学内企業セミナーには約1000社が参加する。過去8年分の先輩たちの「就職活動報告書」が残されていて、先輩の活動記とアドバイスを閲覧できる。常時6人のキャリアアドバイザーがいて予約なしでいつでも相談を受けられ、相談件数は年間延べ3万に。2年次に「キャリア手帳」、3年次には大学オリジナルの「就職活動手帳」を配布。4年生女子は2週間に1度はセンターでアドバイスを受けている。
(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)
就活アドバイス
就職課、就職支援センター、キャリアサポートオフィス、就職情報室……名称は様々でしょうが、どの大学にもあるはずです。熱心さの度合いに多少の差はあるでしょうが、どの大学でもキャリアセンターの職員は一生懸命サポートしてくれるはずです。彼らの仕事ですから当然なのですが、みなさんの就職実績が大学の評判を高めることにつながるという事情もあります。就職実績や面倒見がよいことは、大学が受験生に訴える最大のポイントの一つです。
私が例年秋に企業研究講座を担当している立教大学でも、キャリアセンターが年間200以上のプログラムを実施しています。先日、講演した青山学院大学の保護者向け就職説明会では、進路就職課の職員が「早慶MARCH」の中でトップの高い就職率を強調し、「年間300超」の進路・就職行事があると紹介していました。23日の広告特集に載った東京経済大学は「年間800回を超える就職支援のイベント」を実施しているそうです。1日にいくつもやっていることになります。数を競っているわけではないでしょうが、熱心に取り組んでいるのは間違いありません。
ただ、どのキャリアセンターでも聞くのは「セミナーや相談に来てくれない学生が多い」という嘆きです。来てくれればいろんなアドバイスや企業からの求人の紹介もでき、なんとか内定に結びつけることができますが、来てくれないと話になりません。放っておいてもうまくいく一部の学生を除くと、キャリアセンターを利用しない学生の就活の成功率は低い傾向にあるといいます。キャリアセンターは学生の味方です。就活がうまくいっていない人は恥ずかしがらずに、まずは足を運んで何でも相談してみましょう。
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