2015年04月02日

入社式でのトップの訓示に注目しよう!

テーマ:就活

ニュースのポイント

 4月1日、多くの企業で入社式が開かれました。みなさんの志望している企業の入社式で、社長やCEOは新入社員に対しどんなあいさつや訓示をしたのでしょうか。合併や社長の交代、不祥事など、話題の多い企業の入社式には多くのマスコミが取材に行きます。入社式は新入社員のためのイベントであると同時に、企業にとっては、顧客や社会へ経営方針やメッセージを発信するための「広報宣伝」の機会でもあります。入社式のニュースで、企業の方向性や課題を手軽に知ることができます。(副編集長・奥村 晶)

 今日取り上げるのは、経済面(8面)の「好調企業 新人ぎっしり/入社式 トップら激励/採用数1.7倍・パナソニック『誰にも負けない強みを』」です。
 記事の内容は――新年度が始まった1日、多くの企業で入社式が開かれた。好業績を背景に前年を大きく上回る新入社員を迎えた企業が多く、女性や外国人も増えた。トヨタ自動車の新入社員は昨年より約250人多い1504人。豊田章男社長は「若者の車離れと言われることが悔しい。皆さん自身がもっと車を好きになってほしい」と話した。パナソニックは業績不振でこれまで採用を絞っていたが2015年は2014年の1.7倍にあたる約600人を迎えた。津賀一宏社長は「成長に向けた挑戦の第二幕をスタートさせる。小さくても誰にも負けない強みをもってほしい」と語りかけた。

(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)

就活アドバイス

 最近では、年度初日から実務をスタートできるように3月中に入社式を行う企業も増えていますが、まだまだ入社式といえば4月1日が主流です。翌日の朝刊には、全国各地のさまざまな企業の入社式でのエピソードや社長のコメントが掲載されます。上に取り上げた以外にも朝日新聞の朝刊紙面では、ファミリーマートとの経営統合協議を始めたユニーグループ・ホールディングス、民事再生手続き中のスカイマーク、免震ゴムの性能を偽装していた東洋ゴム工業などの入社式が紹介されています。

 内容を一つ紹介すると、サークルKサンクスを傘下にもつユニーグループ・ホールディングスの佐古則男社長は「チャレンジしなければ、チャンスは生まれない」と呼びかけています。経営統合など再編による生き残り策を模索する同社が「攻め」の人材を求めていることがよくわかります。このように社長あいさつは企業の考え方を知る良い手がかりになります。

 紙面などではコメントの一部しか取り上げられていませんが、ホームページなどに入社式の社長訓示の全文や動画を掲載している企業も多いので、ぜひチェックしてみてください。
 来年の4月1日、その場にいる自分をイメージしながら、確認してみると、就活のモチベーションもあがるのではないでしょうか。

 また、新聞やテレビに登場する入社式は話題性のある企業のものがほとんどです。どの企業がどういった理由で今回取り上げられたのかを知ることで、直近の経済ニュースもおさらいできて、一石二鳥ですよ。
 
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