あきのエンジェルルーム 略歴

2014年10月02日

婚活マニュアルと真っ向勝負! 人生「勢い」主義 ♡Vol.5

 いつも心にエンジェルを。

 子育てと仕事の両立について何度か書いてきましたが、そういえば日本の場合、その前に「結婚」という大きなライフイベントがあることを思い出しました(遅い!?)。
 就活中の学生たちと話すと、「出産、子育てなんて、はるか遠くの話で、そもそも働きながら“結婚”できるんだろうか……」という不安を抱えているようです。
 彼氏がいないから、ではありません。ステディな相手がいる学生も、こちらがびっくりするぐらい悲観的な展望をもっています。よく聞くと、彼氏が、「いざというとき、妻や子を養えるだけの経済力が自分にあるだろうか?」「まず無理だな」「じゃ、結婚できないじゃん!」といった感覚でいるのを、女子が敏感に受け取って、互いに結婚を遠ざけている、という面もあるようです。

 まじめなカップルほど、結婚への道が険しいともいえます。

 とはいえ、そもそも結婚って考えてするものなんでしょうか? 出産もそうですが、たぶん、どんな人生の選択肢も、つまるところ「勢い」ではないか、というのが乱暴かもしれませんが私の考えです。その勢いこそ「天使のいたずら」です(写真:stock.foto)。

 万全の準備をしていたって、想定外のことが人生には起きるものです。ですから、最後は「エイヤッ」と動物的な勘、本能に任せてみてはいかがでしょうか?
 親しくしていただいている漫画家の弘兼憲史さん(サラリーマンのバイブル『島耕作』シリーズでおなじみ)と、笑い話でよく言い合うのですが、
 人は……
「判断力」がなくて「結婚」する。
「忍耐力」がなくて「離婚」する。
そして、
「記憶力」がなくて「再婚」する。そんなおバカな動物なんだそうです。(原典:フランス人劇作家アルマン・サラクルーの名言)

 実は私も弘兼さんも、まさにそのパターン、「○2(マルニ)」です(用語解説:バツイチは現在シングルの人、マルニはその後、再婚した人)。

 結婚する前は、お互い、ハート型のフレームの“恋愛メガネ”で相手を見ていますから、冷静な判断力なんてありません。でも、冷静な恋愛なんて、なんだか楽しくなさそー。
 そして、結婚後、案の定、「こんなはずじゃなかったー!」と離婚。
 離婚に至るまで大変な思いをして、「二度と結婚なんてするもんか!」と心に決めたはずなのに、学習能力がなく、また「勢い」で2ゲーム目に突入……。我ながら笑っちゃいます。
 
 でも幸せなら、それでいいのです。

 女性が自由な選択をするために大事なことはただ一つ。自分の食い扶持(ぶち)を自分で稼ぐこと。
だから、「勢い」主義の私でも、唯一、結婚相手にこだわっている条件があります。

 それは、女性が働き続けることを心から「当たり前」と思っている男性を選ぶこと。願わくば、「働いているキミが好き」くらいの、感覚の持ち主がいいですね。
 もちろん、病気とか、介護とか、リストラとか、いろんな理由で一時的に職を失うことはあるでしょう。そのリスクは男性の側にもあります。
 共働き夫婦でも、悲しいかな、私の知る限り、家事のほとんどは女性が負担しています。我が家の夫も料理はできませんし、洗濯機の使い方(ボタンの押し方?)もよく知りません。「専業主夫」が増えたなんて話題もありますが、少数派だからこそ取り上げてもらえるのであって、これまでも、これからも、夫の「家事力」に過度な期待は禁物です。夫の家事に妻がダメ出しすることを妻から夫への「家事ハラ」などと表現した企業CMが話題になったこともありました。褒められる、喜ばれる前提でしか夫は家事をしない、それがスタンダードとしたら悲しいですね。
 そのくせ、夫が、働く妻に対して「キミが勝手に働いている」「外に働きに行くのを許してあげている」なんてマッチョなスタンスを持っていたら、目も当てられません。そういう男性は、至れり尽くせりの愛情過多なママに育てられ、掃除機のかけ方から、お出汁(だし)の取り方まで、家庭内のインフラやメンテナンスに対して、手厳しい傾向があります(奥村調べ)。
 
(写真左は、男性向け料理教室での一コマ。本文とは関係ありません)
 「女性が働くのは当たり前」→「忙しいときは家が多少“荒れて”も仕方ない」「ごはんが手抜きになってもOK」と割り切ってくれるとこちらも気が楽というもの。
 もし、結婚後も仕事を続けたいと思うのであれば、女性が働くことに、そして働くことで十分な家事ができないことに「罪悪感」を持たないでいい、持たせないダーリンをぜひ見つけてください!
 「家事大好き」という夫を探すのは難しいかもしれないけど、「妻が働くのは大歓迎」という夫は、いまの時代はけっこういますよ。

 会社選びも夫選びも事前のリサーチが肝心です。その上でビビッときたら、あとは勢いに身を任せてみましょう。

 みなさんのご健闘をお祈りしております。