ニュースのポイント
消費税の税率が4月1日、今の5%から8%に上がります。ただ実際には、値上げされるモノと価格が据え置かれるモノがあります。企業が売り上げを落とさないように、あの手この手の工夫をしているからです。
今日取り上げるのは、総合面(3面)の「教えて!消費税①/値上げ、何がどう変わる?/売る側の対応は?」です。
記事の内容は――消費税は、消費者が支払ったお金を預かったお店などが税務署に納税するしくみのため、店は原則、増税分を価格に乗せる「転嫁」に踏み切る。100円ショップの値段は105円から108円になる。複雑なのは、運賃や自動販売機など10円・100円単位で決まってきた価格。首都圏の鉄道運賃は、「スイカ」などのICカードを使う場合は正確に1円刻みで3%分値上げする一方、切符の運賃は10円単位という「二重価格」になる。10円値上げすると取りすぎる自販機では、「コカ・コーラ」(350ミリリットル缶)は120円から130円に値上げする一方、天然水「い・ろ・は・す」は据え置き、茶飲料「綾鷹」は内容量を500ミリリットルから525ミリリットルに増やして150円から160円に。自販機全体で増税分を調整する。「値上げ」を感じさせずにどう増税分を転嫁するかが知恵の絞りどころ。「TOHOシネマズ」は基本料金は据え置く代わりにシニア向けの割引料金などを100円値上げ。コインパーキングの「パーク24」は昼間の料金は据え置き、深夜料金を値上げ。イオンはプライベートブランド(PB)「トップバリュ」の大半の価格を、生活雑貨店「無印良品」は商品全体の75%の価格を、それぞれ据え置く。税負担分は物流コスト削減などの企業努力で補う考えだ。