2013年11月14日

女子マネのラジオ体操、社食24時間無料…働く環境も大切です!

テーマ:経済

ニュースのポイント

 女子マネとラジオ体操をするとお弁当がもらえる、365日24時間営業の社員食堂を無料で利用できる……。働く環境を整え、社員の生活改善や健康支援のために工夫を凝らす会社があります。働く者にとって会社の福利厚生はとても大切です。志望する会社の採用ホームページ(HP)などで調べてみましょう。積極的に取り組む会社は就活生にもアピールしています。

 今日取り上げるのは、第3社会面(37面)の「ニュースQ3/女子マネジャー・家政婦…IT企業に愛情お届け」です。
 記事の内容は――昼夜働くエンジニアの生活を改善しようとIT企業がユニークな取り組みを始めている。「ニコニコ動画」で知られるドワンゴは昼ごろに出社し終電まで働く社員の健康を考え、平日午前に「女子マネ弁当」という社員向け企画を始めた。ジャージー姿のアルバイトに合わせて100人超のエンジニアがラジオ体操。参加した社員には栄養バランスに配慮したお弁当を手渡す。生活が不規則になりがちなエンジニアの健康支援として始めた。任意参加だが出社時間は30分以上早まった。スマホアプリを制作するベンチャー企業「ドウゲンザッカーバーグ」は週3日家政婦に来てもらい、食事など家事全般を引き受けてもらっている。24時間無料の社員食堂を2年前に設けたのはGMOインターネット。24時間、常に誰かが働いているためだ。打ち合わせや勉強会の場にもなり、常駐する栄養士が栄養相談にも乗る。新卒の応募者数が2~4倍に伸び、1年目の離職率がゼロになる効果もあった。同社は「スタッフを大事にする姿勢が評価されたのでは」。

(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)

就活アドバイス

 GMOインターネットの採用HPを見てみました。トップページに「世界一をめざすコミュニケーションスペース」「GMOすごい健康支援プログラム」といった目立つ画面を設け、さらに開くと「福利厚生大幅拡充プロジェクト」との文字。「世界一のサービスを提供するためには、世界一の人財が必要」だとして、食堂など多目的のコミュニケーションスペースや社内託児所を設けた経緯などが紹介され、社長も思いを語っています。なんと「おひるねスペース」やマッサージスペースまで!

 記事は、IT企業がエンジニアのために、との視点で書かれていますが、営業、マーケティング、クリエーティブ、管理などエンジニア以外の職種の社員も同じ環境で働いています。さらに、職場環境改善に取り組んでいるのはIT企業だけではありません。

 仕事の内容ややりがいが大事なのは当然ですが、育休や介護休暇などの制度、社員食堂、託児所などの働く環境も、会社選びの大切な要素です。こうした福利厚生への取り組みには、その企業の理念や、トップが社員をどれだけ大事にしているのかが表れます。まずは、採用HPなどで調べてみましょう。ただし、やはり実際に見てみないとわかりません。インターンシップやOB・OG訪問などで、先輩社員に聞いたり、会社を実際に見たりしてみるのが一番です。

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