2013年10月16日

内定者が語る 就活に役立つ新聞の読み方・活用法

テーマ:就活

ニュースのポイント

 「就活を前に新聞を読もう」と言われるけど、どう役立つの? どうやって読めばいいの?――と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。先輩内定者やこれから就活を始める学生たちが、どんな風に新聞を活用し、何を得たのかを語ってくれました。読み方だけでなく、スクラップ、書き写しなど、さまざまな新聞活用法を参考にしてください。エントリーシート(ES)、面接、時事問題対策などに必ず役立ちます。自分に合った方法を見つけて毎日続ければ、1カ月でもぐんと力がつきますよ。

 今日取り上げるのは、17面の秋の新聞週間特集「シューカツの頼れる味方/多角的に業界研究、見出し毎日書き写し、読み比べ視点の多様さ知る、スクラップで見えた私の関心」です。
 記事の内容は――就活の際、新聞は情報収集や業界分析のツールとして活用されている。15日に始まった新聞週間に合わせて、日本新聞協会は、内定を得て就活を終えた学生、これから始める学生計4人に、それぞれの視点での新聞の読み方、活用法などを聞いた。

(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)

就活アドバイス

 このコーナーでは、折に触れて就活に役立つ新聞の読み方や活用法を紹介していますが、今日の記事には、先輩内定者らの実践例がたくさん登場します。学生たちの発言をもとに、活用法を整理してお伝えします。

◆新聞活用法
【スクラップ】新聞記事をスクラップして感想を添えます。記事の学生も「気になる記事をスクラップしたり(デジタルで)保存したりするうち、特定のテーマを集めていることに気づきました。自分の興味の対象が分かり、志望業界を見定める際に役立ちました」と話しています。
【見出し書き写し】主な記事の見出しだけを手帳やノートに毎日書き写します。1面の見出しを書き写すだけで、世の中や大きなニュースの流れを自然と理解し、あとから振り返ることもできます。
【天声人語書き写し】朝日新聞の1面コラム「天声人語」を書き写し続けると、時事力、読解力、語彙・文章力、集中力を鍛えることができます。「書き写すだけなんて」とバカにせず、1日15分か20分、トライしてみてください。「学ぶ」は「まねぶ」ことから始まります。
【社説を読む】新聞社の意見表明の場です。難しいイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。一話完結でコンパクトにまとめているので、あるテーマについて一から整理して学ぶことができます。また社説の要約をすると、文章のポイントをつかみ大事な要素を凝縮して伝える力を養えます。

 さらに……同じニュースでも新聞によって扱い方や視点が異なります。複数の新聞を読み比べると、さまざまな価値観を知ることができます。各紙の主張の違いは社説を読むとよくわかります。また、新聞にはあらゆる分野のニュースや多様な意見が載っているため、考えるきっかけを与えてくれます。記事を読んで「私はどう思うのか」を考える習慣をつけ、自分の意見を持つようにしましょう。

◆ここに役立つ、新聞ならでは…
【業界研究】就職情報サイトや企業のホームページには載っていない業界や企業の最新情報を得ることができ、業界研究に大いに役立ちます。
【時事問題対策】マスコミを中心に、採用試験で時事問題のテストを実施する会社が多くあります。新聞に載る数々のニュースは時事問題そのもの。新聞に勝る教材はありません。
【ES、面接、集団討論】真偽が分からないインターネットの情報と違い、新聞は記者が時間をかけて取材し、入念に内容をチェックした確かな情報しか載せないため、客観性と信頼性に優れています。正確で深掘りされた情報を新聞から幅広く得ておけば、面接やグループディスカッションで強力な武器になります。ESや面接で新聞記事をもとに説明すると説得力が増します。
【地元の情報を得る】全国紙の地域面や各県の地元紙には、ローカルニュースがたくさん載っていて、地域の情報や地元企業について知ることができます。

◆朝日新聞のお役立ちツール
 「天声人語書き写しノート」は発売から約3年半で累計発行200万冊を超える大ベストセラーです。社説を要約する「社説ノート」もあります。朝日新聞デジタルには、気になる記事を保存しておくスクラップ機能や、過去1年分の記事を検索できる機能があり、とても便利です。また、全国各地の地域面を読むことができます。

 さあ、どれか一つでも構いません。今日から始めてみましょう。

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