ニュースのポイント
身につけられるスマートフォン(スマホ)と言われる「ウエアラブル端末」が近く売り出されます。メガネ型と腕時計型があり、SF映画の世界がいよいよ現実になります。今までになかった革新的な商品だけに、通信、電機、電子部品やソーシャルメディア、ゲームなどさまざまな業界に変化をもたらすかもしれません。
今日取り上げるのは、2面の「ニュースがわからん! 『ウエアラブル端末』何のこと?/身につけられるスマホだよ。メガネ型や腕時計型がある」です。
記事の内容は――「ウエアラブル」な携帯端末は、大きく分けて米国のグーグルが試作したメガネ型と、ソニーや韓国のサムスン電子の腕時計型の2種類。iPhoneの米アップルも腕時計型を開発中と言われる。「グーグル・グラス」はメガネの右目のレンズ部分が画面でカメラ付き。NTTドコモが米国の会社と開発した「インテリジェントグラス」(試作段階)は、一度会った人を登録すれば次に会ったときに名前や情報が出てくる機能も備える。ソニーの「スマートウオッチ2」は欧州では2万5000円前後で、近く各国で売り出す。3年後に世界で腕時計型が1億台、メガネ型が1000万台売れるとの予測(矢野経済研究所)もある。
(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)
就活アドバイス
「ウルトラセブン」のウルトラ警備隊が腕時計型の電話で話しているのに憧れたのは40年以上前のこと。映画「ミッション・インポッシブル」シリーズでトム・クルーズがメガネ型の端末から情報を入手していたのを覚えている人も多いでしょう。あの画面の中で見たものを、まもなく手にすることができます。
ウエアラブル端末は、パソコンやスマホを操作してネット情報を得るという今の日常生活を根本的に変える可能性があります。普通に生活しながら、常にネット情報に接することができるようになるからです。また、その可能性はネットやメールにとどまりません。常に身につけているため、血圧や脈拍などを測って分析したり、睡眠、食事、運動といった日常の生活データをセンサーでとったりすることもできます。NPO法人ウェアラブル環境情報ネット推進機構理事長の板生清東京大名誉教授は「センサーがはき出す情報は、コンピューターにとって視覚、音声、文字に次ぐ情報。第4のメディアになる」「そうした情報はビッグデータとなり、医療や災害対策などに役立てられる」と、その新たな可能性について語っています。
新しい端末の登場は、ビジネスチャンスでもあります。新商品だけでなく、フェイスブックやツイッター、LINEに代わるソーシャルメディアや、これまでにない形態のゲームなど、今は考えもつかないようなツールが大ヒットするかもしれません。こうした観点であなたなりのアイデアを考えてみましょう。就活でアピール材料になりますよ。
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