2025年02月19日

マスコミ系採用本格化、エピソードの一貫化に悩む【26卒学生の就活ルポ26】

テーマ:学生の就活ルポ

 2026年卒学生の就職活動を適宜、「就活ニュースペーパー」で紹介するこのコーナー。今回は、昨年に大手IT系企業から内定をもらったケイジさんが登場します。1月に入り、はじめて対面での面接を受けたというケイジさん。オンライン面接との違いにとまどいもあったといいます。就職活動のすすめかたが多様化しているなか、就活を有利にすすめるために必要なことは「経験値」だと感じます。ケイジさんも、このタイミングで対面の面接を体験できたことは大きな経験になったと語っています。(編集部・福井洋平)
(写真はiStock)

【都内私立大法学部 3年男性 ケイジさん】

■面接官の動きが気になる対面の面接
 年が明けて先日、大手金融会社の最終面接に行ってきました。会社側は採用担当の中堅社員が出てきて対面で面接をしたのですが、実は対面での面接は就活では初めての経験でした。事前にネットで検索して、最終面接はだいたいどこの会社でも役員級が出てくると思っていたのですが、違いましたね。

 特別な質問はそれほどなく、この会社で何をしたいのか、学生時代に力を入れてきたことなどを深掘りされました。世界にもっとサービスを発信したい、日本市場もまだ成長する余地がある、といった話をしています。ガクチカは、休学して取り組んだインターンシップの話を中心にしました。質問内容はかなり詳しく、向こうがひっかかるようなことがあったら都度説明を求められました。「小さいころからいままで続いていることはありますか」という予想しない質問もありましたね。あまり考えられず、正直にマンガを読むことですと伝えました。

 対面の面接は初めてだったので、かなり緊張して早口になってしまいました。受かったかどうかは正直、わからないですね。対面はオンラインとはやっぱり違います。全身を見られているという感覚があるし、面接官のちょっとした呼吸のリズムや、ここでメモを取るんだといったことが気になったりして、大きな経験になりました

■大学3年4月から動き始める学生が有利
 ここの会社以外は、金融系や通信系企業などにエントリーシートを数社出しました。インターンシップに参加した企業を中心に、これから受ける企業は絞りたいと考えています。最終的に会社を選ぶ決め手は転勤の有無や福利厚生の充実度になると思います。転勤が多いか少ないかはやっぱり気になりますね。住宅手当は何年くらい出るのかなども調べていきたいと思っています。

 自分の周りでも、学生はぼちぼち内々定をもらいはじめています。内々定を持っている人といない人の違いは、やっぱり就活に向けて早く動いたかどうかですね。大学3年の4月から就活を始動させた人は夏のインターンに通過し、早期選考にのって内々定も獲得している傾向があると思います。6月ごろからの動きだしだと出遅れている印象ですね。あきらかに、昨年よりも就活は早くなっていると感じます。

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