2024年10月03日

「この仕事は違う」という経験重ねて志望を絞りたい【26卒学生の就活ルポ12】

テーマ:学生の就活ルポ

 2026年卒学生の就職活動を適宜、「就活ニュースペーパー」で紹介するこのコーナー。今回は、デザイン系を志望する地方女子大のアスカさんとマスコミ系を志望する都内女子大のシュリさんが登場します。8月に長期インターンシップを経験したアスカさんはまた志望業界に変化が出てきたようです。インターン続きの8月を乗り越えたシュリさんは、9月に入り少し就活へのモチベーションが落ちてきたことが気になっています。(編集部・福井洋平)
(写真はすべてiStock)

【地方女子大 デザイン系学部 アスカさん】

■建築業界に興味がわいてきた
 8月に、建築事務所で長期のインターンシップを経験しました。おもに事務所が手がけている建物の模型をつくっていましたが、先輩の方から業界についていろいろ教えていただきました。自分は大学で少し建築を学んでいましたが、あまり業界に興味が持てずもっと生活に近いものをつくりたいと考えて専攻を変えています。ただ、今回縁があって建築事務所にインターンに行ったことで、少し建築への熱が芽生えてきたと感じます。建築の技術はただ建物を建てるというだけではなく、家具を作ったりときには財布を作ったりと、いろいろなところに応用できるということを知りました。また、カーテンやカーペットなど、建築と人とのあいだをつなぐファブリックデザイナーというジャンルもあります。建築に求められるような正確な図面を引くことは苦手な自分でも、力を発揮できる分野があると知ることができました。

 何より、インターンで参加した事務所の方はとても情熱的で、業界を変えようというエネルギーがある方でした。こういう人がいる業界なら、飛び込んでみてもいいかもしれないと少し思い始めています。デザイン系の仕事のなかでは、かなり「食える」仕事だという点にも魅力を感じています。

■「この仕事は違う」という経験を繰り返したい
 ほかの業界も見たいと考えているので、これからは冬のインターンに備えようと思います。いろいろ就活をしてみて、自分は9時5時で働くようなきっちりした仕事は向いていないように感じていて、やはりなんとかクリエイティブ系の仕事を探したいと思っています。自分の志望を絞っていくためにも、幅広くいろいろな業界を見て、「この仕事はやりたいこととは違う」という経験を繰り返していきたいです。来年の6月には教育実習もあるので、なんとかそれまでに結果は出したいですね。

【都内女子大 文系学部3年 シュリさん】

■インターンのフィードバックで次々質問される
 9月に入り、夏にインターンシップに参加したマスコミ会社から、オンラインでフィードバックをいただく時間がありました。インターンの感想や、どうしてジャーナリズムに惹かれたのか、なぜうちの会社に興味を持ったのかといった質問を次々にされて、フィードバックというより面接に近いのかもと感じ、少し気圧されました。マスコミの世界に進むことに不安もあるという話をしたら、入社したらわからないことは上司が教えてくれると励ましてくれました。
 マスコミではもう1社、1デイのインターンにも参加しました。グループワークで気になる記事をそれぞれ持ち寄り、1つに決めてプレゼンしましたが、結構こだわりの強い参加者が多かったですね。自分は地元のニュースを選んだのですが、選ばれませんでした。ここではエントリーシート(ES)の書き方講座もやってくれまして、実際のESを見ながら解説をしてくれたのでわかりやすかったです。自分のエピソードを踏まえて説得力を持たせる、注目しているニュースはチェックする、といったことを学びました。

■9月に入りモチベーション下がってきた
 もう1社、以前インターンに参加した教育系企業の会社説明会にも対面で参加しました。営業職と編集職、両方の職場があって、編集職のみなさんは書くことが好き、伝えることが好きという熱意をすごく感じました。社内は紙が積まれていて、仕事も正直たくさんあるように感じて、ちょっとここでやっていけるんだろうかという迷いは生まれました。自分の進路をよく考えるうえでも、実際に職場を見学できてよかったです。
 これまで合同説明会に行ったり、インターンシップに申し込んだりと就活をしてきましたが、7~8月は夏インターンに向けて就活のモチベーションが一番高かったと思います。9月に入りインターンが一段落して、自分のモチベーションが落ちてきたのが心配です。身近にマスコミをめざす仲間がいないこともあり、情報共有もできていません。マスコミ塾に参加してみたりもしましたが、特に対策することはないと言われてちょっと困っています。

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