2020年04月06日

外出自粛中は本を読もう 教養+読む、書く力アップ【週間ニュースまとめ3月30日~4月5日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 新型コロナウイルスの感染拡大により東京五輪・パラリンピックが1年延期されることになりました。五輪だけでなく、多くのイベントが中止や延期となっています。個人の生活においても外出自粛を求められ、自宅で過ごす時間が長くなっています。ストレスのたまる生活かと思いますが、今は自宅での有意義な過ごし方を考える時です。私が大学生に奨めたいのは読書です。本をたくさん読んでおいて損はありません。教養がつくだけでなく、文章を読んだり書いたりする力も上がります。元外務省職員で作家の佐藤優さんは圧倒的な読書量で知られますが、かつてある事件で逮捕され拘置所で512日過ごしたときには普段以上に膨大な量の本を読んだそうです。佐藤さんが幅広いテーマについて素早く深い考察ができるのは、こうした読書の下敷きがあるからだと思います。社会人になると、忙しくて本を読む時間がとりにくくなります。今、退屈で不安な時間を過ごしているなら、本を開いてください。あとで「あの大変だったときに自分はいい時間の使い方をした」と思えるでしょう。(朝日新聞社教育コーディネーター・一色清)

(写真は、新型コロナウイルスの感染拡大で、東京都が2度目の週末の外出自粛を要請し、閑散とする日曜昼のJR渋谷駅前のスクランブル交差点=2020年4月5日午後0時20分、東京都渋谷区)

【社会】タレントの志村けんさん死去 70歳 コロナ感染で入院(3/30.Mon)

 新型コロナウイルスに感染し、東京都内の病院に入院していたお笑いタレントでザ・ドリフターズの志村けん(しむら・けん、本名志村康徳〈しむら・やすのり〉)さんが3月29日午後11時10分、新型コロナウイルスによる肺炎で死去した。70歳だった。所属事務所によると、志村さんは17日に倦怠(けんたい)感をおぼえ、自宅で静養。19日から発熱や呼吸困難の症状があり、20日に都内の病院に搬送され、重度の肺炎との診察を受けて入院した。21日に人工呼吸器に切り替え、その段階で意識はなかったという。23日に、新型コロナの検査で陽性が判明していた。

【社会】延期の東京五輪、来年7月23日開幕へ 当初の日程維持(3/30.Mon)

 来年に延期になった東京オリンピック(五輪)が、来年7月23日開幕で決定した。「7月第4週の金曜日から17日間」という当初の競技日程がそのまま維持されることになる。国際オリンピック委員会(IOC)と大会組織委員会は3月24日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、今年7月24日に開幕予定だった東京五輪を延期し、「2021年夏までに開く」との声明を発表。IOCのバッハ会長は25日の電話記者会見で、開催時期は「夏に限定していない。(2021年ならば)全ての選択肢が交渉のテーブルの上にある。幅広い視点で検討できる」と春開幕も選択肢にあることを明かした。一方、組織委内には、準備期間が確保できることなどから夏開催を望む声が多かった。

【経済】日銀短観、業況判断指数が大幅悪化 7年ぶりのマイナス(4/1.Wed)

 日本銀行が1日発表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)で、代表的な指数である大企業・製造業の業況判断指数(DI)が前回の昨年12月調査から8ポイント悪化し、マイナス8となった。悪化は5四半期連続で2013年3月調査(マイナス8)以来、7年ぶりのマイナス。新型コロナウイルスの感染拡大で、企業の景況感が急速に冷え込んでいる。大企業・製造業の悪化幅は、2012年12月調査(9ポイント悪化)以来の大きさ。世界的な感染拡大による需要の急減や、中国での生産停止でサプライチェーン(部品供給網)が寸断されたことなどが響いた。造船・重機などが22ポイント悪化のマイナス29、繊維が20ポイント悪化のマイナス17と悪化幅が大きかった。自動車は6ポイント悪化のマイナス17。

日銀短観でわかる新型コロナのダメージ大きい業界【業界研究ニュース】参照

【政治】現金給付は30万円、所得減少の世帯に 自己申告の方針(4/3.Fri)

 政府・与党は3日、新型コロナウイルスの感染拡大によって所得が一定程度減少した世帯に対する支援策として、1世帯30万円の現金を給付することを決めた。安倍晋三首相と自民党の岸田文雄政調会長が同日、合意した。給付金がはやく届くよう、自己申告制とすることも固まった。政府関係者によると、対象世帯の線引きでは、2月以降、月収が前年同月より減り、住民税非課税世帯の水準まで年収換算で落ち込むと見込まれる世帯などの案が検討されている。もともと所得水準が高かった世帯は、所得の半減といった減収幅を大きくする案もある。給付金は非課税にし、新型コロナの影響でも受給額が変わっていない生活保護受給者は対象外にする方向だ。

【科学】数学の超難問ABC予想、京大教授が証明 検証に7年半(4/3.Fri)

 35年間未解決で、世界中の数学者を悩ませてきた数学の超難問「ABC予想」を、京都大数理解析研究所の望月新一教授(51)が証明した。7年半に及ぶ検証を経て、証明論文の正しさが認められ、国際的な数学誌への掲載が決まった。京大が3日、発表した。数学のノーベル賞と言われるフィールズ賞級の業績だ。ABC予想は、1、2、3…と無限に続く整数の性質を研究する「整数論」の難問。1985年にスイスとフランスの数学者により提示された。正の整数aと整数bの和がcの時に成立する特別な関係を示す。整数を統制する包括的な問題のため、証明されると他の様々な数学の難問を一挙に解決に導く。「フェルマーの最終定理」(1995年解決)、「ポアンカレ予想」(2006年解決)に匹敵する超難問とされる。

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