2018年07月02日

「はやぶさ2」が小惑星に到着 宇宙ビジネスに注目!【週間ニュースまとめ6月25日~7月1日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 この週には、宇宙に関連する明るいニュースと少し暗くなるニュースがありました。明るい方は小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」に到着し、本格的な探査を始めるニュースです。リュウグウの砂には生命の元となる有機物や水分が含まれている可能性があり、生命誕生の謎が解明されるかもしれません。そのこともワクワクしますが、地球から3年半かけて到着し、1年半かけて探査し、2020年末に地球に帰ってくる宇宙旅行自体がすごいことだと感動します。少し暗くなる方は、宇宙ベンチャーの小型ロケット「MOMO」2号機の打ち上げ失敗です。2度目の挑戦で、今度こそという思いで見ていた人が多かったと思います。民間の力だけでロケットを打ち上げることができれば、これからのビジネスとして有望になります。しかし、簡単なことではないと思い知らされます。ただ、このベンチャー企業はあきらめていません。3度目の正直という言葉通り、次は成功することを祈りたいと思います。「はやぶさ2」にも多くの民間企業が関わっていますが、これからは宇宙がますます重要なビジネスの場になっていきます。宇宙関連業界が人気の就職先となる日は遠くないような気がします。(朝日新聞社教育コーディネーター・一色 清)

週間ニュースまとめ

【科学】はやぶさ2、小惑星リュウグウに到着 1年半滞在し活動(6/27.Wed)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、探査機「はやぶさ2」が、地球から約3億キロ離れた小惑星「リュウグウ」の上空20キロの位置に到着したと発表した。今後1年半にわたって滞在し、地表への着陸や、生命の元となる有機物が含まれていると見られる小惑星内部の砂の採取に挑む。2020年に地球に帰還する予定。

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【経済】出光創業家が一転合意、昭和シェルと来春をめどに統合へ(6/27.Wed)

 石油元売り大手の出光興産昭和シェル石油が2019年春をめどに経営統合する見通しになったことが27日、わかった。両社は2015年に経営統合で合意したが、約28%の出光株を持つ出光の創業家が反対。膠着(こうちゃく)状態が続いていたが、創業家側が賛成に転じ、統合が実現に向けて動き出すことになった。石油元売り業界は、最大手のJXTGホールディングス(HD)との「2強」体制に再編されることになりそうだ。

【政治】働き方改革法が成立 参院本会議 TPP関連法も(6/29.Fri)

 安倍政権が今国会の最重要法案としてきた働き方改革関連法が、29日の参院本会議で自民、公明両党と日本維新の会などの賛成多数で可決、成立した。国民民主党、立憲民主党、共産党などは反対した。また、米国を除く11カ国による環太平洋経済連携協定(TPP11)の関連法も、参院本会議で与党などの賛成多数で成立した。

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【労働】5月の有効求人倍率、44年ぶり1.6倍台に(6/29.Fri)

 厚生労働省が29日発表した5月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月より0.01ポイント高い1.60倍だった。上昇は2カ月ぶり。1.64倍だった1974年1月以来、44年4カ月ぶりに1.6倍台に達した。有効求人倍率は求職者1人あたりに何件の求人があるかを示す。5月の有効求人数は前月比1.1%増、有効求職者数は同0.5%増だった。正社員に限った有効求人倍率は前月より0.01ポイント高い1.10倍で、過去最高を更新した。

【科学】ホリエモンロケット2号機が炎上、打ち上げ直後に落下(6/30.Sat)

 元ライブドア社長で実業家の堀江貴文さんが出資する宇宙ベンチャー、インターステラテクノロジズ(IST)の小型ロケット「MOMO」2号機が30日朝、北海道大樹町から打ち上げ直後に落下、炎上した。けが人などは確認されていないという。同社は小型衛星の打ち上げロケットの開発を目指すベンチャー企業で、前身の会社は2003年に設立された。MOMOは、市販の電子部品を使うなど、低コスト化を図り、民間企業が独自開発したロケットとして、国内初の宇宙空間(高度100キロ)到達を目指していた。

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