2015年05月11日

ニュース★あらもーど(5月2日~10日)

テーマ:週間ニュースまとめ

 この週末は、日本三大祭の一つともいわれる神田祭に地元の町会メンバーとして参加してきました。神田祭は2年に1度。今年は特に神田明神(東京都千代田区)の遷座から400年ということや、人気アニメ「ラブライブ!」の舞台が秋葉原周辺ということでコラボが実現したこともあり、前回以上の盛り上がりが感じられました。
 祭りの楽しみは、宮出しや宮入など、山車(だし)や神輿(みこし)が行き来する華やかな神事だけでなく、事前の打ち合わせや終了後の直会(なおらい)などで、ふだんはあいさつする程度のご近所さんとじっくり話せることです。私のようなサラリーマンばかりではなく、その土地に長く住む畳店や海苔店、飲食店の経営者などと話すことで、地元への愛着が増したような気がします。
 みなさんは今住んでいる町や実家のお祭りには参加していますか? 子どものときは参加したけど……という人も多いのではないでしょうか?
 面接など就活の基本の「き」の一つとして、「自分のことをよく知らない大人と話すことに慣れよう」という課題がありますが、地元の祭りなどの集まりも、そのいい機会ではないでしょうか? OB・OG訪問では出会わないような世代の人との話もきっと役に立つ日がきますよ。
 毎週月曜は1週間のニュースのうち、みなさんと共有したい話題をお届けする「ニュース★あらもーど」の日。火曜~金曜日の「今日の朝刊」通常版とともに、ご活用ください。(副編集長・奥村 晶)

ニュースダイジェスト

【箱根山】火山性地震が急増、気象庁が噴火を警戒(5/3.Sun)

 箱根山(神奈川県)で火山性地震が増え、気象庁が、高温の水蒸気が突発的に噴き出す可能性がある(噴火警戒レベル1)として、危険な地域に立ち入らないよう注意を呼びかけた。箱根町は、周辺にある遊歩道を4日午前5時から閉鎖。その後、噴火警戒レベルは「2」に引き上げられ、火口周辺が規制の対象となった。
 10日午後6時7分には、同県箱根町湯本で震度2の地震が観測され、マグニチュード3.1(推定)と火山性地震の回数が増えた4月26日以降では最も規模が大きかった。気象庁は引き続き小規模噴火への警戒を呼びかけている。 

【世界遺産】明治の産業革命、世界遺産へ 8県23資産、登録勧告(5/4.Mon) 

 ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に、福岡など九州の5県と山口、岩手、静岡の計8県に広がる「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」が、名称を一部変更した上で、登録される見通しとなった。文化遺産の候補を事前審査するユネスコの諮問機関・国際記念物遺跡会議(イコモス)が、フランス・パリの世界遺産センターを通じて、「登録」を勧告した。6月28日からドイツで開かれる世界遺産委員会で最終的に決まる。
 
 「産業革命遺産」は19世紀末~20世紀初頭に、製鉄や造船、石炭産業の重工業分野に西洋の技術を採り入れて、日本が近代産業国家になったことを示しているとして、日本政府がユネスコに推薦していた。三菱長崎造船所(長崎市)のジャイアント・カンチレバークレーンなど、現在も現役で使われている施設もあり、稼働中の施設が国内から世界文化遺産に登録されれば初めてとなる。

 登録について韓国は、日本の植民地時代に朝鮮半島出身者が強制労働を強いられた施設が含まれているとして反対の立場を表明、中国も「植民地時代の歴史を美化すべきではない」と登録に向けた動きを牽制している。

【ADB】民間投資支援の基金設立、日本は48億円拠出(5/4.Mon)

 アジア開発銀行(ADB)が、アジアでのインフラ整備に民間企業がお金を投じやすくするための信託基金を設立した、と発表した。日本は4000万ドル(約48億円)を拠出。カナダ、オーストラリアの各政府とADBからの拠出分を足して計7400万ドル(約90億円)を集めた。
 政府の財源が限られるアジア諸国は、インフラ整備への投融資を民間企業にも求めてきたが、採算性が不透明では民間が投融資に踏み切りにくく、うまく活用されていなかった。
 ADBは日英仏などの8銀行と協力。当事国政府に代わって事業調査や事業者の選定、契約書の作成などにお金を出し、民間企業の投資判断を手助けする。将来的には基金の規模は最大1億5000万ドル(約182億円)まで拡大する見通しだ。新基金が中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)の投融資先の発掘にも活用される可能性がある。

【再生エネルギー】九州電力が送電停止を要請 種子島の業者に 全国初(5/7.Thu)

 九州電力が、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)に基づく電力の買い取りをめぐり、鹿児島県の種子島の太陽光発電事業者に対して送電を止めるように要請したと発表した。太陽光など再生エネの発電装置が増えて島内の電力需要を上回る恐れがあるためとしている。FITで電力を買い取っている大手電力会社が、発電事業者に送電停止を求めたのは全国で初めて。
 九電によると、500kW 以上の発電設備をもつ島内の事業者8社のうち1社に対して4日に出力制御を指示し、5日午前9時から午後4時まで発電を停止させた。種子島が九州本土と送電網で結ばれておらず、好天で太陽光の発電量が増えて電力の需給バランスが崩れると、停電が起きる可能性があるという。

【英国総選挙】英保守党が単独過半数 首相続投 EU離脱、焦点に (5/7.Tue)

 英国総選挙(下院定数650)で、与党・保守党(改選前議席302)が331議席を獲得し、単独過半数となった。保守党の勝利で、キャメロン首相が2013年に公約した「2017年末までの欧州連合(EU)からの離脱を問う国民投票の実施」が現実味を帯び始めた。
 改選前を大きく上回る議席を得て勝利したことを受け、キャメロン首相が続投する。野党・労働党(改選前議席256)は最低賃金の値上げなど格差縮小を訴えたが、労働党政権は回復基調の景気の腰を折るとの懸念から得票が伸び悩み、議席数は232議席にとどまった。

【トヨタ】純利益が初の2兆円超え 最高益更新は2年連続 (5/8.Fri)

 トヨタ自動車が発表した2015年3月期決算(米国会計基準)は、最終的なもうけを示す純利益が前年比19.2%増の2兆1733億円となり、初めて2兆円の大台を超えた。過去最高益更新は2年連続。

 売上高も同6.0%増の27兆2345億円と、7年ぶりに過去最高を塗り替えた。本業のもうけを示す営業利益も同20.0%増の2兆7505億円となった。消費増税の影響で国内での新車販売は不振だったが、円安で海外での利益が膨れあがり、業績全体を押し上げた。

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