2015年01月20日

IoTってなんだ?身の回りのモノがネットにつながる!

テーマ:経済

ニュースのポイント

 「IoT」(アイオーティー)って知っていますか? 「Internet of Things」の頭文字で、「モノのインターネット」と訳されます。スマホ、テレビ、カーナビだけでなく、あらゆるモノをインターネットにつないで価値を高めること。家電や自動車をはじめとして、あらゆる分野で開発が進み、巨大市場になるかもしれません。IoTに注目してください。(写真は、スノボ用金具「XON」)

 今日取り上げるのは、総合面(3面)の「ネット家電 次は新興企業/スノボ上達手助け・高齢者分身ロボ・哺乳瓶で自動記録/続々開発 世界で注目」です。
 記事の内容は――家電メーカーはスマホの次のヒット商品がIoTから生まれるかもしれないと注目している。主役は世界中の新興企業で、米ラスベガスで開かれた世界最大の家電見本市「CES」への出展が大幅に増えた。家電ベンチャー「セレボ」(東京)はスノーボードの上達を助けるビンディング(金具)を出展。板にかかる荷重や板のしなりをセンサーで計りスマホなどに表示する。福祉機器の「オリィ研究所」(東京)は寝たきりの人のための「分身ロボット」を出展。ロボットの額についたカメラの映像がスマホやタブレット端末に映し出され、端末でロボットに話をさせたり、家族と疑似的に旅行を楽しんだりできる。ほかにも、ミルクを飲んだ量やペースを記録する哺乳瓶、体温変化を常に記録する貼る体温計、自動で植木鉢に水やりをする装置などが並んだ。米国の調査会社は、2013年に1兆3000億ドル(約150兆円)だったIoT市場が2020年には3兆400億ドルに拡大すると予測。大手では、パナソニックが自社技術をベンチャーに提供する考え。あらゆるモノが対象になるため、大手が自前で探すより商品化をめざすベンチャーと組む方が選択肢も広がる。
(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)

就活アドバイス

 「IoT」を朝日新聞のデータベースで過去の記事を検索してみましたが、まだほとんど取り上げられていません。しかしITや家電を中心とした業界では、将来への期待を込めて話題になっているようですし、大きな市場に成長しそうですから、これからキーワードの一つになるでしょう。こうした業界を目指すみなさんにとっては、知っているか知らないかで大きな差が出かねません。産業界で話題になる新しい言葉には敏感でいるように心がけましょう。

 今日の記事にある説明を抜粋すると――IoTとは、コンピューターやスマホにとどまらず、家電や産業機器などあらゆるモノをインターネットでつなぐこと。遠隔操作や自動制御のほか、モノから大量の情報を集めて効率的な使い方や新しいサービスの開発に役立てることなどが期待されている。

 IoTはあらゆるモノが対象になるため、機動性があるベンチャー企業が開発の中心となりそうで、新規企業が次々に誕生するかもしれません。ただ、あらゆる業界に波及する技術でもあります。家電メーカーはもちろん、自動車、医療・健康機器、IT、通信など、さまざまな業界で新製品が生まれ、私たちの生活を大きく変える可能性もあります。興味のある業界について、IoTの可能性をそれぞれ考えてみてください。さらに、身の回りのモノがIoTの対象にならないか、想像力を膨らませてみましょう。もしかしたら、そんなアイデアが今後の面接などで役立つかもしれませんよ。

 さらに、ネットでつながっているので、個々の情報を集めて「ビッグデータ」として活用することもできます。ビッグデータについては昨年3月25日の「ドラえもん紙面で『ビッグデータ』を学ぼう」、大手とベンチャーの連携については12月25日の今日の朝刊「大手がベンチャーとタッグ!日本でも広がる」で、CESについては今年1月8日の「家電と車のコラボから目を離すな!」で書きました、まだの人は読んでみてください。

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