あきのエンジェルルーム 略歴

2014年09月18日

不安や怒りからは「逃げるが勝ち」!  ♡Vol.3

 いつも心にエンジェルを。
 
 みなさんが就職活動をしていて腹が立ったのはどんなときですか?

「横顔を見たいから、ちょっと右向いてもらえるかな」「彼氏はいるの? 何歳で結婚したいとか、ある?」「会社の転勤命令、キミはどこまで行ける? アフリカとかでもい~い?」

 ハイッ、これみんな、私が就活していたとき、面接のオジサンに言われたセリフです。
 1990年、男女雇用機会均等法が施行されて5年目です。それでも、今ならセクハラにあたるような質問や、「ホントは男子がほしい~の」という本音を隠そうともしない企業がたくさんありました。
 
 もちろん、そんな会社はこちらから願い下げです。

 就活が終わっても、女子の受難は続きます。みなさんにも、腹立たしい、悲しい、悔しいことで、頭の中がいっぱいになって眠れない夜があるでしょう。私にもいーっぱいありました。

 イヤな出来事や、どうしても頭から消えない不安に対処するために、私が普段からやっていることがあります。簡単にいえば、「忘れる」「あきらめる」「なかったことにする」わけですが、一応、コツみたいなものがあります。
 自分の心をコップと思って意識します。穏やかな気持ちのときは空のコップです。

 たとえば――。

 朝食を少し残しただけなのに、家族に普段の生活態度まで話を拡大され、お小言を言われたとします【水がコップの4分の1までたまりました】。ムカついたまま乗った地下鉄で、車両の出口付近に立っていたら、駆け込み乗車してきた人がドーンとぶつかってきて、しかも謝ってもくれません【水が半分に】。大学に着いたら講義の教室変更が友人の連絡ミスで伝わっておらず、キャンパス内を右往左往してしまいました【4分の3】。講義後はカレとごはんに行く約束だったのに、バッタリ出会ったサークルの先輩から急ぎの用を頼まれ、デートに遅刻する羽目に。あわてて行ったけど、なんだかカレも不機嫌そう【もう満杯】。
 そんなとき店員のミスでお気に入りのワンピースにソースがはねてべっちょり――。

 「ひどいっ。弁償してくださいっ(キーッ!)」。気に入っていたお店だったのに、もう行けなくなってしまうほど怒ってしまいました。
 でも、もし、このソース事件が、空のコップ、穏やかな気持ちのときに起きた出来事だったら、そこまで怒ったでしょうか? 

 そんな不幸な偶然の積み重ねによる心の「暴発」を防ぐのが、最近話題の「アンガーマネジメント」です。コップが満杯になる前に水を抜くことや、トレーニングによってコップそのものを大きくすることができます(写真:PIXTA)。

 アンガーマネジメントは「怒らない技術」、ではありません。怒るべきときは怒ってよいのです。

 怒りの相手に対しては、「犬のウ○チ踏んじゃえ」程度の小さな毒を吐くことで、水を抜きましょう。それでも爆発しそうなときには、とにかく「6秒」だけ、待ってみましょう。
 7の倍数を言える限り、口に出して数えてみるとか、目の前にある何か、机についたキズを探してみるとか、パターンはいろいろあります。人の怒りのピークは6秒といわれています。そのピークの時間をやりすごすことで、「怒り」の暴発を防ぐのです。
 そこをなんとか乗り切ったとしても、ムカムカが続くこともあります。

 そんなときこそ、エンジェルな時間を意識的に作りましょう。私の場合はお気に入りの歌を歌うことで発散です。曲目は気分次第ですが、大音量でなく口ずさむ程度でも効果があります。絶対この歌を歌えば元気になる!という自分なりの「鉄板」曲もあります。最近なら、「Let It Go」(「アナと雪の女王」主題歌)あたりでしょうか。そんな元気もないときは、トイレの個室でクールダウンです。

 環境が許せば、職場を一歩出て、花屋さんに季節の花を眺めに行ったり、近くの保育園の園庭で子どもたちが遊ぶ姿を見たりすることもあります。時間がなければ、ネットでかわいい動物の画像や動画を眺めるだけでもいいのです。朝日新聞デジタルにもおすすめページ「たのしいまきば」がありますよ。みなさんも、就活で煮詰まったときは、いったん現実逃避しちゃいましょ。
 最近、私のお気に入りの「エンジェル」はコレ!

 「ゴホンと言えば龍角散」でなく、「ムカッときたらチェブラーシカ」。ロシアの人形アニメになり、日本でもブレークしたキャラクターです。いつでも見られるように、携帯につけていますが、ぬいぐるみも持っています。
 
 赤ちゃんの泣きやませグッズのように、自分が一瞬でもクスッとほほえめる可愛いモノを、身近に用意しておくのもオススメですよ。
 
 ちなみに、チェブちゃん(富士山バージョン)がはいているのはオムツではなく、白い雲です

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