2014年03月12日

「地元で働く」選択肢 福岡がゲーム開発の拠点に

テーマ:経済

ニュースのポイント

 福岡がゲーム開発会社の拠点になりつつあるのを知っていますか? ゲーム産業を地域経済の柱に育てようと、企業、行政、大学など産官学の連携も始まっています。ゲーム好きな人、福岡で働きたい人は注目してください。福岡以外の「地元で働きたい人」にも、この動きは参考になります。

 今日取り上げるのは、経済面(8面)の「地域発企業発/ゲーム開発 福岡活況/若い人材求め、進出相次ぐ/『地元で働き、世界へ』」です。
 記事の内容は――JR博多駅から1.5キロのビルに携帯電話向けソーシャルゲーム開発会社「グミ ウェスト」のオフィスがあり、若者60人がパソコンでゲームをつくっている。ソーシャルゲーム業界では東京での人材獲得競争が激化し、同社は2011年に福岡に開発機能の一部を移した。今泉潤社長は「若い人材が豊富なことが決め手」と言う。無料通話アプリのLINE(旧NHNジャパン)も09年に福岡市に事業所を開いた。同市によると、11年度以降、福岡に移転したゲーム制作などのコンテンツ産業は53社。若者の雇用の受け皿になりつつある。レベルファイブの北村公一社長は「福岡こそクリエーティブな仕事に向いた街」と話す。若者がセンスを磨ける場所が多く、通勤時間は短くストレスが少ないからだ。九州では半導体工場の閉鎖、自動車生産の海外移転が進む。そこでゲーム産業を次代の牽引(けんいん)役に育てようと、ゲーム会社、福岡市、九州大学が06年に全国初の産官学ゲーム団体「福岡ゲーム産業振興機構」を発足。インターンシップ受け入れやゲーム制作を競う大会開催などに取り組む。

(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)

就活アドバイス

 私は名古屋で勤務していたとき、自転車で通勤していました。会社まで20分。通勤のストレスはほとんど感じませんでした。職住近接は会社選びの大事な要素の一つですよね。ゲームが好きで、「地元の福岡で働きたい」「九州を離れたくない」という人にとって、福岡にゲーム開発会社が集まり、若者の求人が増えている今回の動きは朗報です。

 あなたの住む地域でも何か新たな動きがあるかもしれません。地元での就職を望む人は、大学のキャリアセンターや新卒応援ハローワークなどで、地元の産業の傾向、企業の求人状況を聞いてみましょう。朝日新聞デジタルの「地域発」には、地方の企業の情報も載っています。地元企業以外にも、大手の金融機関や流通・小売業には「エリア総合職」など転勤を伴う異動がない職種もあります。調べてみてください。

 また、今日は首都圏などで朝日新聞をとっている家庭には、「be Extra」のトラベル特集の別刷り紙面が折り込まれました。漫画家のヤマザキマリさんのエッセー、羽田空港国際線増便の詳報、海外旅行自由化50年のあゆみ、タレントの眞鍋かおりさん、大久保佳代子さんらの旅の思い出話、LCCの安さの秘密など、航空・旅行業界を志望するみなさんの参考になる情報が載っています。ご覧ください。

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