ニュースのポイント
福岡がゲーム開発会社の拠点になりつつあるのを知っていますか? ゲーム産業を地域経済の柱に育てようと、企業、行政、大学など産官学の連携も始まっています。ゲーム好きな人、福岡で働きたい人は注目してください。福岡以外の「地元で働きたい人」にも、この動きは参考になります。
今日取り上げるのは、経済面(8面)の「地域発企業発/ゲーム開発 福岡活況/若い人材求め、進出相次ぐ/『地元で働き、世界へ』」です。
記事の内容は――JR博多駅から1.5キロのビルに携帯電話向けソーシャルゲーム開発会社「グミ ウェスト」のオフィスがあり、若者60人がパソコンでゲームをつくっている。ソーシャルゲーム業界では東京での人材獲得競争が激化し、同社は2011年に福岡に開発機能の一部を移した。今泉潤社長は「若い人材が豊富なことが決め手」と言う。無料通話アプリのLINE(旧NHNジャパン)も09年に福岡市に事業所を開いた。同市によると、11年度以降、福岡に移転したゲーム制作などのコンテンツ産業は53社。若者の雇用の受け皿になりつつある。レベルファイブの北村公一社長は「福岡こそクリエーティブな仕事に向いた街」と話す。若者がセンスを磨ける場所が多く、通勤時間は短くストレスが少ないからだ。九州では半導体工場の閉鎖、自動車生産の海外移転が進む。そこでゲーム産業を次代の牽引(けんいん)役に育てようと、ゲーム会社、福岡市、九州大学が06年に全国初の産官学ゲーム団体「福岡ゲーム産業振興機構」を発足。インターンシップ受け入れやゲーム制作を競う大会開催などに取り組む。