2022年05月09日

吉野家が外国籍の採用、入り口で拒む…採用HPと落差【週間ニュースまとめ4月25日~5月8日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 ゴールデンウィークをみなさんはどう過ごしましたか。過去2年のゴールデンウィークはコロナ禍で外出しづらかった分、今年は久しぶりの旅行などを楽しんだ人も多いのではないでしょうか。それでも就活中の人は就活のことが気にかかっていたことと思います。ゴールデンウィーク中にも就活に関係するニュースがありました。吉野家の採用説明会に申し込んだ人に対し吉野家の担当者が外国籍を理由に予約を取り消すメールを送ったというニュースです。吉野家は氏名から外国籍と判断したとし、本人に確認することなく取り消したことを謝罪しました。ただ、本当の問題はそうした手続き上のことではないと思います。今の時代に外国籍の人を入り口の段階で拒んでいる会社の姿勢に問題を感じます。もちろん、だれを採用しようがしまいが会社の自由です。でも今回のことで明らかになった「外国籍の人、お断り」の会社の方針はいかにも時代遅れの感じがします。企業イメージにとっては明らかにマイナスです。時代の流れは多様化、国際化です。たとえば多様化、国際化が進んでいる楽天グループの採用ホームページ(HP)を見ると、「従業員の出身国は70カ国以上にまで広がっています」「社内公用語は英語です」などとあります。吉野家の採用HPにも「世界に挑み続ける吉野家」とあり、海外1500店舗を目標にしていることが書かれています。採用HPから受けるイメージと実際との落差は、ほかの会社にもあるかもしれません。実態を知るには、採用担当者や働いている人に直接聞くことが大事だと思います。(ジャーナリスト・一色清)

(写真は、吉野家の店舗=東京都千代田区)

【国際】マクロン氏がフランス大統領に再選へ 決選投票で右翼ルペン氏上回る(4/25.Mon)

 フランス大統領選の決選投票が24日にあり、欧州連合(EU)の連携や欧米間の協調を重視する、中道の現職エマニュエル・マクロン氏(44)が再選される見通しになった。仏メディアが同日午後8時(日本時間25日午前3時)、投票締め切りと同時に得票見通しを報じた。EUの権限縮小を訴え、ウクライナ侵攻をめぐるロシアへの制裁強化に反対する右翼「国民連合」の下院議員マリーヌ・ルペン氏(53)は敗退が確実となった。公共放送「フランス2」はマクロン氏の得票率見通しが58.2%で、ルペン氏が41.8%と伝えた。マクロン氏は、ウクライナ侵攻をめぐる対応で欧州のかじ取り役を担い、EUと足並みをそろえてロシアに経済制裁を科してきた。マクロン氏の再選で、ロシアに対する欧米の包囲網は、ほころびを避けられる形となった。

【メディア】ツイッター、マスク氏による買収受け入れに合意 買収総額5.6兆円(4/25.Mon)

 米電気自動車大手テスライーロン・マスク最高経営責任者(CEO)による米ツイッターへの買収提案について、同社は25日、マスク氏の買収案を受け入れることで合意したと発表した。買収総額は440億ドル(約5.6兆円)となる見込み。「世界一の富豪」が、利用者2億人超のSNSを所有することになる。ツイッターによると、マスク氏は1株54.20ドルで、同社の株主から現金で買い取る。買収は株主や当局の承認などを得たうえで年内の完了をめざし、完了した時点で同社は上場廃止となる。買収案はツイッターの取締役会で全会一致で承認された。ツイッターのブレット・テイラー取締役会会長は声明で「提案は相当な現金の上乗せを提供するもので、ツイッター株主に最良の道筋となる」と言及。マスク氏は「表現の自由は機能的な民主主義の基盤であり、ツイッターは人類の未来にとって重要なことを議論するデジタル空間の広場だ」としたうえで、「新しい機能で製品を改善し、ツイッターを今までになく良いものにしたい」とコメントした。

マスク氏×ツイッターの攻防に注目 資産家のメディア買収劇過去にも【週間ニュースまとめ4月11日~17日】でも取り上げました

【経済】円が131円台に下落、20年ぶりの安値を更新 日銀の緩和維持で(4/28.Thu)

 28日の外国為替市場円相場が1ドル=131円台まで下落し、2002年4月以来、20年ぶりの安値を更新した。日本銀行がこの日の金融政策決定会合で金利を低く抑え込む姿勢を明確にしたことで、利上げを進める米国との違いが意識され、円を売ってドルを買う動きが加速したとみられる。日銀が金融政策決定会合の結果を公表した直後、円はドルに対して1円ほど下落。午後2時半すぎに心理的な節目とされた1ドル=130円を突破し、夕方にさらに下落した。1日で3円ほど円安が進んだ格好だ。

「悪い円安」が進む? 今さら聞けない!円安のキホンのキ【時事まとめ】も読んでみてください

【社会】東京駅は昨年の3倍、大阪駅は4倍 GWの人出、コロナ禍前の水準に(5/6.Fri)

 緊急事態宣言など新型コロナウイルスの感染拡大に伴う行動制限が3年ぶりにない大型連休となり、全国の主な駅や観光地の5月3~5日の人出は、昨年や一昨年より大幅に増えたことが、携帯電話の位置情報からの推計でわかった。多くの地点でコロナ禍前の2019年の水準に戻っており、第6波の収束が見えない中で、国内の移動が増えていることが確認された。NTTドコモの携帯電話の位置情報から、東京駅や名古屋駅、大阪駅など全国の主なJRの8駅と、観光地として知られる那覇市の国際通りの人出を推計。3連休の3~5日、午前9時から午後5時の、この4年間の人出を比べた。9カ所とも人出は2020年に急落し、その後は増え続けている。昨年より顕著に増えたのは東京と大阪で、東京駅が昨年の3倍、大阪駅は4.3倍だった。

【社会】吉野家、外国籍と判断して採用説明会の参加断る 大学生に確認せず(5/7.Sat)

 吉野家ホールディングス(HD)は、子会社の牛丼チェーン「吉野家」の採用説明会への参加を申し込んだ大学生に対し、本人に確認しないまま外国籍であると判断して参加を断っていたことを明らかにした。吉野家HDによると、採用担当者が1日、インターネットの就職サイトを通じて申し込んだ大学生に対し、外国籍を理由に予約を取り消すメールを送った。氏名などから外国籍と判断したという。本来は個別に連絡を取り、氏名や外国籍かどうかなどの確認や参加を断っている事情を説明することになっていたが、今回は誤って連絡をせずにメールを送ったという。同社では2021年1月から、外国籍と思われる学生の説明会への参加を断っている。過去に内定した外国籍の学生が、就労ビザを取得できず、内定を取り消す事例があったためという。この運用に対する苦情はこれまでなく、今後も変更するつもりはないとしている。広報担当者は、就労ビザの取得を前提に外国籍社員の採用をしていると説明したうえで、「本来あるべき本人確認の手続きがなくなってしまい、説明が不足してしまったことは申し訳ない」などと謝罪した。予約を取り消した大学生に連絡を取り、今後の対応を検討するとしている。

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