2021年04月05日

日本の男女格差120位 女性活用しない会社は成長できない【週間ニュースまとめ3月29日~4月4日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 世界経済フォーラムが、世界の国々で男女平等がどれほど実現しているかをまとめた報告書を発表しました。日本は156カ国中120位でした(表)。前回よりひとつだけ順位が上がりましたが、今回も主要7カ国では最下位でした。政治と経済の分野で特に遅れが目立ちます。経済の分野での遅れというのは、具体的には日本の会社では管理職以上の女性が世界の会社に比べて極端に少ないということです。このことは、女性の力が十分に生かされていないという理念的な問題だけでなく、実際にこれからの企業の成長を阻害する要因でもあります。少し前までの日本の会社で大切なのは「同質性」でした。会社のうちでも外でも同じような価値観を持った人たちがつながって仕事や情報をやり取りすることで、うまく回っていました。しかし、そうした社会はグローバル化とIT化で崩れました。今大事なのは「多様性」です。いろいろな価値観を持った人がいることで柔軟な組織になり、新しいアイデアが生まれたり、コンプライアンスが守られたりします。今、世界で成長しているGAFAに代表されるIT系企業に勤めている人は、性別も人種も文化も服装も多様です。日本の企業は「社会の流れだから女性の管理職を増やさないといけない」ではなく、「これから成長するためには女性の管理職を増やさないといけない」と考えるべきなのです。みなさんが志望している会社は女性の活用にどういう考えを持っているでしょうか、調べてみて下さい。(ジャーナリスト・一色清)

【経済】三菱UFJ証券も損失の可能性 野村に続き、米国取引で(3/30.Tue)

三菱UFJ証券ホールディングス(HD)が30日、米国の顧客との取引で約3億ドル(約330億円)の損失の可能性があると発表した。野村HDとクレディ・スイス・グループが前日に公表した損失案件と同じ顧客とみられる。各社は詳細を明らかにしていないが、米投資ファンドによる多額の証拠金取引が損失の震源との見方が強まっている。三菱UFJ証券HDによると、英国子会社が米国の顧客との取引で約3億ドルの損失を抱える可能性があり、業績への影響を精査している。業務遂行には影響ないとしている。詳細を明らかにしていないが、関係者によると、野村HDと同じ取引先の影響という。

【社会】男女格差、日本は120位 G7で最下位(3/31.Wed)

 ダボス会議で知られる世界経済フォーラム(WEF)は31日、世界156カ国の男女格差を比較した最新の報告書を発表した。政治経済の制度や水準が日本と似ているG7諸国では、11位ドイツ、16位フランス、23位英国、24位カナダ、30位米国、63位イタリアで、120位の日本は大きく引き離されている。日本は2019年12月に発表された前回報告書では121位。今回、教育と医療は健闘したが、政治と経済では閣僚や経営者層の女性の少なさが響き、低順位から抜け出せなかった。

【政治】初の「まん防」適用決定 大阪・兵庫・宮城で5日から(4/1.Thu)

 政府は1日の新型コロナ感染症対策本部で、大阪府、兵庫県、宮城県に対し、緊急事態宣言に準じた「まん延防止等重点措置」(まん防)の初適用を決めた。対象地域は、大阪市、神戸市、兵庫県西宮、尼崎、芦屋の3市と仙台市の計6市となる。5日から大型連休が終わる5月5日までの31日間、飲食店の午後8時までの時短などに取り組む。「まん防」は、緊急事態宣言の目安となる感染状況が最も深刻な指標「ステージ4」(感染爆発)に至るのを避けるための予防措置で、その手前の「ステージ3」(感染急増)が適用の目安となる。適用を受けた知事は、「まん防」の対象となる市町村を絞り込み、感染が県域に広がらないよう対策をとる。知事は時短営業を命令でき、違反すれば20万円以下の過料を科すことができる。

【国際】台湾で列車が脱線、50人死亡 146人が病院で治療(4/2.Fri)

 台湾東部の花蓮県で2日午前9時半(日本時間同10時半)ごろ、台湾鉄道の特急列車「タロコ号」(8両編成)がトンネル付近で脱線した。台湾当局の事故対策本部によると、乗客・乗員50人が死亡し、日本人2人を含む146人が病院で治療を受けた。台湾メディアは「過去50年で最悪の事故」としている。現地の消防当局や台湾メディアによると、タロコ号がトンネルにさしかかった際、何らかの原因で線路に滑り落ちた工事用車両と衝突し、脱線した。線路のそばの高い場所に止めた工事用車両にサイドブレーキがかかっていなかった可能性があり、運転手が取り調べを受けているという。タロコ号は日立製作所製。

【スポーツ】池江璃花子、2大会連続の五輪代表内定 白血病乗り越え(4/4.Sun)

 白血病から復帰した競泳女子の池江璃花子(20)=ルネサンス=が、メドレーリレーでの東京五輪代表に内定した。4日に東京アクアティクスセンターで行われた、東京五輪選考会を兼ねた日本選手権の100メートルバタフライ決勝で57秒77で優勝。個人種目での内定条件(57秒10)には届かなかったが、メドレーリレーの派遣標準記録(57秒92)を上回った。2016年リオデジャネイロ五輪に続く2大会連続の五輪出場となる。池江は2019年2月に白血病を公表。約1年半の闘病生活を経て、2020年8月にレースに復帰した。当初は負担の少ない自由形に専念していたが、復帰5戦目となった今年2月の東京オープンで初めて100メートルバタフライを泳ぎ、日本選手権への出場権を得ていた。

◆人気企業に勤める女性社員のインタビューなど、「なりたい自分」になるための情報満載。私らしさを探す就活サイト「Will活」はこちらから。

※「就活割」で朝日新聞デジタルの会員になれば、すべての記事を読むことができ、過去1年分の記事の検索もできます。大学、短大、専門学校など就職を控えた学生限定の特別コースで、卒業まで月額2000円です(通常月額3800円)。お申し込みはこちらから

アーカイブ

テーマ別

月別