2020年09月07日

JR終電繰り上げ…世の中は30分早く眠りにつく【週間ニュースまとめ8月31日~9月6日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 新型コロナウイルスによって、人々の生活様式が変わっています。しかも、その変化はコロナ終息しても完全には元に戻らないだろうと言われています。それならば、あわせて社会も変化することになります。JR東日本が来春から首都圏在来線終電を30分程度早めると発表したニュースは、社会も変化するということを実感させました。コロナ禍によりテレワークが進み、会社に遅くまで残ったり、遅くまで飲んだりする人が減っています。そのため、深夜の時間帯の乗客が大きく減っていて、JR東日本はこれからも元に戻らないと考えたのです。コロナ前には国土交通省は終電を遅らせることができないか、と地下鉄やJRに働きかけていました。外国人観光客らが夜遅くまで楽しめる都市を目指すためです。国の思惑とは180度反対の方向に社会が動き始めたのですから、コロナの影響の大きさに驚くしかありません。JR西日本も来春以降、終電を30分程度早める方針です。JRとの接続がある首都圏や近畿圏私鉄も同じくらい早めることになるはずです。たかが30分と思うかもしれませんが、社会が眠りにつくのが30分早まると考えれば、その影響は小さくないでしょう。生活様式の変化に伴う社会の変化はこれからも出てくると思います。どういう分野がどういう方向に変わるのか、考えてみるのも就活に役立つと思います。(朝日新聞社教育コーディネーター・一色清)

(図表は、JR東日本が検討する終電繰り上げのイメージ)

【労働】7月の失業率、2.9%に コロナで雇用への打撃広がる(9/1.Tue)

 総務省は1日、7月の完全失業率季節調整値)が前月から0.1ポイント上昇し、2.9%になったと発表した。悪化は2カ月ぶり。新型コロナウイルスの影響による経済の冷え込みで、雇用への打撃が広がっている。また厚生労働省が1日発表した7月の有効求人倍率(季節調整値)は前月より0.03ポイント低い1.08倍で、7カ月連続で悪化した。就業地別では、東京が0.97倍と、2013年5月以来、7年2カ月ぶりに1倍を割り込んだ。最も低いのは沖縄の0.74倍。一方、地域により、持ち直しの動きも出始めている。

【経済】24時間営業や過剰仕入れ コンビニ8社に改善要請(9/2.Wed)

 コンビニ業界の実態を調べていた公正取引委員会は2日、本部が店主に対し、24時間営業や過剰な仕入れを強要している恐れがあると発表した。同じチェーンの店の近くへの一方的な出店を含め、独占禁止法が禁じる優越的地位の乱用を幅広く牽制(けんせい)し、大手8社に改善を求めた。公取委は今年1~2月、セブン-イレブンファミリーマートローソンなど大手8社の計5万7000店余りにアンケートし、約1万2000店から回答を得た。その結果、24時間営業を「続けたい」は33.2%。一方で「時短営業に切り替えたい」との回答は「一時的に」「実験で」も合わせると66.8%に上った。時短に向けた交渉に「本部が応じない」とする回答も8.7%あった。

【経済】ホンダ、GMと包括的な提携を検討 北米での四輪事業(9/3.Thu)

 ホンダは3日、北米での四輪事業で米ゼネラル・モーターズ(GM)と包括的な提携を検討すると発表した。車台や基幹部品をGMと共通化してコスト削減を進め、中国に次ぐ巨大市場の北米で競争力を高める一方、自動運転など先進技術へ経営資源を傾ける。具体的な議論を今後深め、2021年初めの協業開始をめざすとしている。複数の車種で車台やエンジンなどの基幹部品の共通化を検討する。また、研究開発や部品調達に加え、自動運転や「つながる車」といった先端技術でも協業の可能性を探る。協業の運営は、ホンダとGMの幹部がメンバーの合同委員会が担う。委員会では今後10年ほどの間に可能な協業を議論する。

【経済】日経平均、コロナ急落前の水準回復 終値2万3465円(9/3.Thu)

 3日の日経平均株価終値は前日より218円38高い2万3465円53銭と、2月20日以来の高値になった。新型コロナウイルスの感染拡大による急落前の水準まで回復した。2008年のリーマン・ショック時は危機前の水準に戻るのに約5年かかったが、今回は約半年で値を戻した。新型コロナの影響で世界で株安が連鎖し、日経平均は2月25日から4日間で計2200円以上落ちた。3月19日には1万6552円まで下げたが、その後は各国の金融緩和財政政策で回復。ワクチン開発や経済活動再開への期待から持ち直してきた。野村証券の伊藤高志氏は「リーマン時と違い、各国が迅速に大規模な金融・財政政策を打ち出し、資金の目詰まりを防いだことが大きい」とみる。

【社会】首都圏の在来線、終電30分繰り上げ JR東、来春から(9/3.Thu)

 JR東日本の深沢祐二社長は3日の定例記者会見で、来春のダイヤ改定で在来線の終電を30分程度繰り上げると発表した。対象となるのは、東京駅から100キロ圏内を走る首都圏のほぼ全ての在来線。一律で終電を繰り上げるのは、1987年にJRが発足してから初めてという。JR東によると、新型コロナウイルスの感染拡大後、特に深夜帯で利用者の減少幅が大きいといい、平日午前0時台の山手線では感染拡大前から6割以上減った。一方で、線路の保守・点検に充てられる終電から始発までの時間は首都圏の在来線で200~240分程度と限られる上、ホームドア設置などの工事が以前より増える傾向にある。

◆人気企業に勤める女性社員のインタビューなど、「なりたい自分」になるための情報満載。私らしさを探す就活サイト「Will活」はこちらから。

※「就活割」で朝日新聞デジタルの会員になれば、すべての記事を読むことができ、過去1年分の記事の検索もできます。大学、短大、専門学校など就職を控えた学生限定の特別コースで、卒業まで月額2000円です(通常月額3800円)。お申し込みはこちらから

アーカイブ

テーマ別

月別