2019年09月17日

見通し誤った千葉の台風被害、ヤフーのZOZO買収の見通しは?【週間ニュースまとめ9月9日~16日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 週初めの未明に台風15号が関東地方を直撃しました。勢力が強い割に「コンパクト」で、一部地域を猛烈に強い風が襲いました。千葉県では、広範囲に停電や断水が起きました。東京電力や政府、地方自治体の当初の見通しは数日で復旧するというものでしたが、1週間たってもかなりの地域で復旧しませんでした。見通しの甘さが指摘されています。経済界では、ヤフーZOZO買収するというニュースが驚きをもって受け止められました。月旅行や人気女優との交際などで話題を振りまいてきたZOZOの前沢友作社長は株を手放すことで2000億円以上のお金を手に入れます。とはいえ、まだ43歳。ここまで大きくした会社を手放すのは、思い切った決断です。「会社のピークは過ぎた」とみて売り時だと思ったのだろうという見方があります。ただ、ヤフーの親会社であるソフトバンク孫正義会長兼社長は「もっと成長できる」と考えたから買ったはずです。果たしてどちらの見通しが正しいのでしょうか。見通しはあらゆる場面で大事になります。(朝日新聞社教育コーディネーター・一色清)

(写真は、ヤフーとの資本業務提携で握手を交わす(左から)ソフトバンクグループ会長兼社長の孫正義氏とZOZO創業者の前沢友作氏=9月12日、東京都目黒区)

【社会】台風15号は小型で強風 関東上陸では最強、高水温要因(9/9.Mon)

 強い台風15号は9日、千葉市付近に上陸し、強い勢力を保ったまま関東を縦断し、東海上に抜けた。中心付近の最大風速は約40メートルで、関東に上陸した台風としては今の基準で統計を取り始めた1991年以降、最も強かった。関東や東海では記録的な暴風が吹き、猛烈な雨が降った。台風15号の上陸から1週間たった16日、千葉県内の家屋被害が、少なくとも2787戸に上ることが県のまとめでわかった。富津市や南房総市で被害の把握が進み、前日より1000戸以上増えた。ただ館山市や鋸南町(きょなんまち)など13市町村のデータが含まれておらず、今後さらに増えそうだ。16日午後の時点で1万4510戸で断水が続き、計237人が避難生活を強いられている。17日午前0時の時点で約7万2000戸が停電している。

●「大規模停電で考えて!インフラ企業の志望動機に体験盛り込め」(9月13日のイチ押しニュース)参照

【経済】日産・西川氏、社長を辞任 10月末めどに後任選定へ(9/9.Mon)

 日産自動車の西川(さいかわ)広人社長兼CEO(最高経営責任者、65)が16日、辞任した。カルロス・ゴーン前会長による会社の「私物化」を追及する急先鋒(きゅうせんぽう)だった西川氏自身の報酬不正問題が発覚。「ガバナンス(企業統治)改革を進めているのに、トップの報酬不正はまずい」との見方が社内で強まり、ゴーン前会長の逮捕から約10カ月で、早期の辞任に追い込まれた。日産は10月末をめどに後任社長を選ぶ方針だ。役員人事案を決める権限を持つ指名委員会が候補者選びを進めており、候補者を10人程度に絞り込んでいる。社内からの昇格では関潤(58)、内田誠(53)の両専務執行役員を推す声がある。

【政治】首相、憲法改正「必ずや」 韓国への対応「変わらない」(9/11.Wed)

 安倍晋三首相は11日、第4次再改造内閣を発足させた。麻生太郎副総理兼財務相と菅義偉官房長官を留任させ、環境相に小泉進次郎衆院議員を起用した。記者会見では憲法改正について「自民党立党以来の悲願」とし、「必ずや成し遂げていく」と決意を語った。

【経済】ヤフー、ZOZOを子会社化 前沢氏「僕は新たな道へ」(9/12.Thu)

 ソフトバンク傘下のヤフーは12日、衣料品通販サイト「ゾゾタウン」を運営するZOZOを子会社化すると発表した。ZOZOに対して株式公開買い付け(TOB)を実施し、過半数の株式取得をめざす。買収額は4000億円規模になる見込み。ZOZOもTOBに賛同しており、創業者の前沢友作社長(43)は同日付で社長を退任した。前沢氏の後任には沢田宏太郎取締役(48)が就いた。ヤフーは若者に人気の通販サイトを取り込み、ネット通販を強化する。前沢氏は12日朝、自身のツイッターでヤフーと資本業務提携することを明らかにし、「このタイミングで僕は代表取締役を辞任し、新社長に今後のZOZOを託し、僕自身は新たな道へ進みます」とした。

【スポーツ】東京五輪マラソン代表に男子は中村、服部、女子は前田、鈴木が内定(9/15.Sun)

 東京五輪のマラソン代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が15日、東京・明治神宮外苑を発着点とするコースで争われ、男子は中村匠吾(富士通)が2時間11分28秒で優勝、2位に入った服部勇馬(トヨタ自動車)とともに代表に内定した。女子は前田穂南(天満屋)が2時間25分15秒で優勝、2位の鈴木亜由子(日本郵政グループ)とともに代表に内定した。男子の大迫傑(ナイキ)、女子の小原怜(天満屋)は3位で、代表になるかどうかは今後の指定大会の記録次第となった。

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