2019年04月22日

87歳運転の車が暴走事故!自動運転社会になれば…【週間ニュースまとめ4月15日~21日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 痛ましい交通事故がありました。東京・池袋で87歳の男性が運転するクルマが猛スピードで交差点に突っ込み、自転車の31歳の母と3歳の娘の命が奪われました。事故原因は確定していませんが、高齢によるブレーキとアクセルの踏み間違いの可能性が大きいとみられています。87歳にもなってどうして運転していたのか、高齢者の運転をもっと制限するべきだと考えた人は少なくないと思います。ただ、公共交通機関が整備されていない地方ではクルマがなければ生活できない実態があります。都市部だけ制限するという線引きも難しいでしょう。一定年齢以上の人は自動ブレーキのついているクルマしか運転できないようにするというのは実現可能性がありそうですが、費用の面などから反対の声が出ると思われます。高齢者による交通事故をなくす究極の対策は完全自動運転の実現です。開発が進んでいますが、日本の公道で実現するにはまだ10年近くはかかりそうです。技術的なことだけではなく、万が一事故が起こったときの法的責任はだれにあるのか、といった制度面の整備にも時間がかかるためです。悲惨な事故を見聞きするたびに、自動運転社会が早く来ればいいのに、と思います。自動運転社会に関わる仕事は、社会を大きく変える仕事になるはずです。(朝日新聞社教育コーディネーター・一色 清)

(写真は、事故があった現場で横転したままのゴミ収集車《左》と衝突した乗用車。手前は自転車=2019年4月19日、東京都豊島区南池袋2丁目)

週間ニュースまとめ

【国際】ノートルダム大聖堂で火災 96mの塔が焼け落ちる(4/15.Mon)

 フランスのパリ中心部にある世界的な観光名所、ノートルダム大聖堂で15日午後7時ごろ(現地時間)、火災が発生し、教会の尖塔(せんとう)などが燃え落ちるなどの甚大な被害が出た。仏メディアによると、当時は大規模な改修工事が行われており、その足場付近から出火した可能性があるという。セーヌ川に挟まれたシテ島に立つノートルダム大聖堂は、12世紀に建造が始まり、改修や増築を繰り返した。1991年には周辺の歴史的建築物などとともにユネスコ世界文化遺産に登録された。年間1200万人が訪れるパリ屈指の観光名所として知られ、日本人観光客も多く訪れる。

【国際】解任・更迭・偽装工作…トランプ氏の実態暴いた130P(4/18.Thu)

 2016年の米大統領選でロシアがトランプ陣営に肩入れして介入した「ロシア疑惑」で、マラー特別検察官がまとめた捜査報告書が18日、公表された。焦点になっているトランプ大統領の司法妨害疑惑について、トランプ氏があの手この手で捜査を止めようとした実態が明らかになった。マラー氏は司法妨害の有無の判断は見送ったが、今後の追及は議会に託すと明記した。448ページに及ぶ捜査報告書のうち、マラー氏は約130ページを割いて、10件の司法妨害疑惑を詳述。トランプ氏が大統領就任直後から、捜査当局に圧力をかけて捜査を止めようとした実態を明らかにした。

【政治】萩生田氏の発言、広がる波紋 消費増税延期に言及(4/18.Thu)

 10月に予定される消費税の10%への引き上げをめぐり、自民党の萩生田光一幹事長代行が18日、6月の景気指標次第では延期もあり得るとの考えを示し、衆院解散の可能性にも言及した。安倍晋三首相側近の発言だけに、与野党に波紋を広げている。萩生田氏はDHCテレビのインターネット番組に出演し、「景気が非常に回復傾向にあったが、ここへきて日銀短観を含めて、ちょっと落ちている。次の6月はよく見ないといけない」と指摘した。6月の短観は7月1日に発表される。また、「本当にこの先危ないぞというところが見えてきたら、崖に向かってみんなを連れて行くわけにはいかないので、そこは違う展開はあると思う」と述べ、景気悪化の兆しが見えた場合は増税延期もあり得るとの見方を示した。

【社会】池袋事故、死亡は母娘 運転の87歳「アクセル戻らず」(4/19.Fri)

 19日午後0時25分ごろ、東京都豊島区東池袋4丁目の都道で乗用車が歩行者らを次々とはねた。警視庁によると、自転車で横断歩道を渡っていた無職松永真菜さん(31)=同区東池袋2丁目=と長女の莉子ちゃん(3)が全身を強く打ち死亡した。運転していたのは無職飯塚幸三さん(87)=東京都板橋区弥生町=で、「アクセルが戻らなくなった」と話しているという。同庁は運転操作を誤った可能性があるとみて、詳しい事故原因を調べる。

【政治】政権与党、参院選へ痛手 忖度・復興失言・・・ 補選2敗(4/21.Sun)

 衆院沖縄3区と大阪12区の補欠選挙が21日、投開票され、沖縄では野党系新顔、大阪では維新新顔が初当選し、自民党新顔がいずれも敗れた。与野党ともに夏の参院選の前哨戦と位置づけたが、政権与党は大きな痛手を受け、大阪で大敗した野党も連携が不発に終わった。2012年の政権復帰以降、国政選挙で強さを見せてきた安倍政権が補選でつまずいた。国政選挙にもかかわらず、安倍晋三首相は沖縄に入らず、大阪入りは投票前日。選挙の顔として不安を残した。「オール沖縄」や維新が、政権に対する批判票の受け皿になった形だ。



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