2018年08月06日

日銀が政策修正 「経済の体温計」金利に注目!【週間ニュースまとめ7月30日~8月5日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 景気はよくなったり悪くなったり循環します。その転換点を早く察知することは、ビジネスで大切なことです。一般的に転換点先行指標となるのが、金利です。景気が過熱すると、物価が上がりすぎたり、人手不足が深刻になったりするので、中央銀行が金利を上げて景気を冷やそうとします。こうして金利が上がっていくと、今度は熱が冷めすぎて、景気が悪くなります。景気悪化が深刻になると、今度は金利を下げて景気をよくしようとします。これが中央銀行、日本で言えば日本銀行の重要な仕事です。安倍政権と日本銀行は「デフレ(デフレーション)からの脱却」をかかげ、超低金利政策を続けてきました。ただここにきて、超低金利を維持するのが難しくなりつつあります。アメリカなど海外の国々が次々に金利を上げていて、日本との金利差は開き、日本からの資本流出が起きる可能性が出てきています。また、国内問題としては地方銀行の経営が悪くなるなど超低金利の副作用が出ています。こうしたことから日本銀行は超低金利政策を少しずつ修正しています。ただ、超低金利政策の目的だった物価上昇は思ったようにいっていません。このまま金利が上がると、デフレに逆戻りとなりそうです。金利は「経済の体温計」と言われます。金利の動きから経済の大きな流れが見えます。日々の金利の動きをチェックしましょう。就職戦線にも影響があると思います。(朝日新聞社教育コーディネーター・一色 清)

(写真は、日本銀行の黒田東彦総裁)

週間ニュースまとめ

【経済】日銀、一定の長期金利上昇を容認 大規模緩和を修正(7/31.Tue)

 日本銀行は31日のが金融政策決定会合で、が金融緩和による「副作用」に配慮した政策修正を行うと決めた。が長期金利操作の手法を見直して一定の金利上昇を容認することや、が上場投資信託(ETF)の購入額を減額する可能性があるとした。超低金利による金融機関の収益悪化や年金保険の運用難などの悪影響に対応する。物価上昇率は目標の「2%」にほど遠く、緩和の長期化が必至となったため政策を見直す。

日銀の「異次元の金融緩和」と「マイナス金利」【時事まとめ】

【経済】au、スマホ4年縛り見直し 再加入条件の値引きを撤廃(8/1.Wed)

 スマートフォンの4年払い契約を繰り返すことを条件に値引きする「4年縛り」について、KDDI(au)は1日、見直す方針を明らかにした。4年契約への再加入を条件としているが、この条件を撤廃する。KDDIの高橋誠社長は1日の決算会見で「拘束が行き過ぎているという指摘を真摯(しんし)に受け止める」として、4年契約への再加入という条件を廃止すると表明。システムの準備ができ次第実施するとした。
 「4年縛り」の契約はKDDIとソフトバンクが行っているが、公正取引委員会が6月、利用者が他の通信会社へ乗り換えるのが困難になる可能性があり、「独占禁止法上、問題となる恐れがある」と指摘する報告書を公表。各社に自主的な対応を促していた。

【社会】東京医大、女子受験者を一律減点 受験者側に説明なし(8/2.Thu)

 東京医科大学が今年2月に実施した医学部医学科の一般入試で、受験者側に説明のないまま女子受験者の点数を一律に減点し、合格者数を調整していたことが関係者への取材でわかった。こういった点数操作は遅くとも2010年ごろから続いていたとみられる。同大は、前理事長らが不正合格をめぐってが東京地検特捜部にが在宅起訴されており、来週にも入試に関する調査結果を公表する。同大医学科の今年の一般入試は、1次でマークシート方式の筆記試験を行い、合格ラインを超えた受験者だけが2次の面接と小論文などに進む仕組み。募集要項で男女別の定員は定められていなかった。

医大入試で女性差別…企業の採用試験でもあるの?【今週のイチ押しニュース】

【社会】杉田水脈議員に自民党が指導 「配慮欠く」と異例の見解(8/2.Thu)

 自民党の杉田水脈(みお)衆院議員(51)=比例中国、当選2回=が月刊誌への寄稿で、同性カップルを念頭に「子供を作らない、つまり『生産性』がない」などと主張した問題で、同党は2日、「問題への理解不足と関係者への配慮を欠いた表現がある」として、杉田氏に今後注意するよう指導したとの党見解をホームページに掲載した。同党が一般議員の問題発言をめぐり、見解を公表するのは極めて異例だ。寄稿は7月18日発売の月刊誌「新潮45」が掲載。

【スポーツ】いま君が輝くとき 100回目の夏の甲子園が開幕(8/5.Sun)

 第100回全国高校野球選手権記念大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催、毎日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)が5日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。高校球史に残る100回目の節目。史上最多、56の代表校が全国王者を目指す。


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