2018年05月21日

アメフト問題でイメージダウン 日大一般学生はいい迷惑!?【週間ニュースまとめ5月14日~ 20日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 スポーツにおける反則が大きな社会問題になっています。5月6日に行われたアメリカンフットボールの日本大学と関西学院大学の定期戦で、日大の選手が関学大の選手に悪質なタックルをして負傷させた問題です。動画がテレビやSNSで流れ、意図的でとても危険なプレーだと多くの人が憤りました。批判は指示をしたのではないかとみられた監督に向かいました。監督は日大の常務理事もしているため、日大そのものへのイメージダウンにもつながっています。日大の一般学生にはいい迷惑です。就活にも影響が全くないとは言い切れません。学生からも大学の理事会に対して、「ちゃんと責任をとれ」という声が出てもいいように思います。今から50年ほど前、日大では膨大な使途不明金が明るみに出たことをめぐって、学生たちが立ち上がり、全理事の退陣などを求めて激しい紛争になりました。日大闘争とか日大紛争とか言われる出来事です。今の時代、そこまですべきともできるとも思いませんが、中にいる学生たちが声を上げると、大学の傷ついたイメージが少しは癒される気がします。(朝日新聞社教育コーディネーター・一色 清)

週間ニュースまとめ

【国際】米大使館、エルサレム移転 米主導の中東和平は絶望的に(5/14.Mon)

 イスラエル建国から70年を迎える14日、米国は在イスラエル大使館を商都テルアビブからエルサレムに移した。トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と宣言したことを受けて、「エルサレムの地位はイスラエルとパレスチナの和平交渉で決める」としてきた従来の中東政策を転換させた。パレスチナ側は猛反発しており、米国が主導する形での中東和平交渉は絶望的になった。パレスチナ自治区のヨルダン川西岸地区とガザ地区では14日午前からイスラエルと米国に対する抗議デモが始まった。ガザ地区では大規模となっており、厳戒態勢を取るイスラエル軍との間で激しい衝突が続いている。14日午後7時現在、イスラエル軍の銃撃などで少なくとも子ども6人を含むパレスチナ人52人が死亡、2200人超が負傷した。(※その後、死者数は60人超に。)

【政治】候補者男女均等法が成立 女性議員増加、政党に努力促す(5/16.Wed)

 選挙で男女の候補者数をできる限り「均等」にするよう政党に求める「政治分野における男女共同参画推進法」(候補者男女均等法)が16日、参院本会議で全会一致で可決、成立した。女性の議員を増やすことを促す日本で初めての法律だ。この法では、政策の立案や決定に多様な国民の意見を的確に反映するため、国会と地方議会の選挙で「男女の候補者の数ができる限り均等となることを目指す」と規定。政党に対し、女性候補を増やす努力を求める。

【労働】大卒就職率、過去最高98% 高卒も27年ぶり高水準(5/18.Fri)

 今春卒業した大学生の就職率(4月1日現在)は98.0%で、前年同期より0.4ポイント増えて調査を始めた1997年卒以来、過去最高となった。厚生労働省と文部科学省が18日発表した。上昇は7年連続で、過去最高は3年連続の更新だ。厚労省は、景気回復や人手不足で企業の採用意欲が高まった影響だとみている。調査は国公立24大学、私立38大学の4770人を対象とした。文系は同0.9ポイント増の98.2%、理系は同1.5ポイント減の97.2%で、調査開始から初めて文系が理系を上回った。

【スポーツ】日大の内田監督が辞意表明「責任はすべて私に」アメフト(5/19.Sat)

 アメリカンフットボールの日大と関学大の定期戦(6日、東京)で、日大の選手が関学大の選手に反則行為となるタックルをして負傷させた問題で、日大の内田正人監督は19日、大阪(伊丹)空港で取材に応じ、「一連の問題の責任は全て私にある。監督としての私の責任。真摯(しんし)に受け止めて監督を辞任する」と辞意を表明した。問題が起きたのは、東京都内で6日にあった両校の51回目の定期戦。パスを投げ終えて無防備な状態にあった関学大のクオーターバック(QB)に対し、日大の守備選手が背後から走り込んで激しくタックル。関学大の選手は全治3週間のけがを負った。この守備選手はさらに反則行為を続け、資格没収(退場)になった。日大広報部によると学内の調査に対し、内田監督は「反則行為を指示したことはない」と話し、守備選手も「監督から指示されたことはない」と答えていたという。

【文化】是枝監督の「万引き家族」がパルムドール カンヌ映画祭(5/19.Sat)

 第71回カンヌ国際映画祭は19日夜(日本時間20日未明)に閉幕を迎え、長編コンペティション部門に参加した是枝裕和監督(55)の「万引き家族」が、最高賞のパルムドールを受賞した。日本映画のパルムドールは1997年の今村昌平監督の「うなぎ」以来、5作目となる。ベネチア国際映画祭ベルリン国際映画祭を含めた世界3大映画祭での最高賞は、2002年に宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」が金熊賞をとって以来となる。

※「就活割」で朝日新聞デジタルの会員になれば、すべての記事を読むことができ、過去1年分の記事の検索もできます。大学、短大、専門学校など就職を控えた学生限定の特別コースで、卒業まで月額2000円です(通常月額3800円)。お申し込みはこちらから

アーカイブ

テーマ別

月別