2018年02月26日

日中ロで政権長期化…会社トップも長すぎは「?」【週間ニュースまとめ 2月19日~25日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 平昌オリンピックが終わりました。みんながテレビにかじりついていたからか、オリンピック関連のニュースの陰に隠れるからか、大きなニュースが少ない1週間でした。その中で気になったのは、中国の国家主席の任期を撤廃する憲法改正案を中国共産党中央委員会が発表したというニュースです。これまで「2期10年まで」としていた任期をなくすということは、習近平国家主席が長期政権を敷くという意思表示でしょう。隣の大国ロシアでは、まもなく投票がある大統領選でプーチン大統領が再選されると2024年まで務めることとなり、首相だった期間を含めると25年もの間、ロシアの権力を握り続けることになります。日本でも安倍首相の下、自民党総裁の任期が「2期6年まで」から「3期9年まで」に改められ、安倍政権が2021年まで9年間続く可能性が出ています。トップが短すぎるのも問題ですが、長すぎるのも問題です。イギリスの歴史家であるアクトンは「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対に腐敗する」という言葉を残しました。会社でいえば、長すぎるトップがいる会社が不祥事を起こしたり、業績悪化で行き詰まったりするケースがよくあります。絶対にそうなるというわけではありませんが、一般的に会社にも適度な新陳代謝が必要だということです。(朝日新聞社教育コーディネーター・一色 清)

(写真は握手をする中国の習近平国家主席=右と、ロシアのプーチン大統領=2016年9月4日撮影)

週間ニュースまとめ

【経済】ホンダジェット出荷、世界一 小型機部門、セスナ機抜く(2/22.Thu)

 ホンダの小型ジェット機「ホンダジェット」の2017年の出荷数が前年比20機増の43機で、小型ジェット機(重量5.7トン以下)部門で、米セスナの主力機を抜いて初めて世界一になった。18年に入っても受注は順調で、生産スピードを上げ、さらに出荷数を伸ばす計画だ。全米航空機製造者協会が22日に発表した集計で明らかになった。小型機部門の機種別で、ホンダジェットはセスナ「サイテーションM2」の39機を上回った。

【国際】ネアンデルタール人が描いた? 世界最古の洞窟壁画(2/22.Thu)

 スペイン北部の世界遺産のラパシエガ洞窟の壁画が世界最古の洞窟壁画であることが国際研究チームの調査でわかった。現生人類は当時欧州におらず、絶滅した旧人類ネアンデルタール人が描いたものとみられる。22日付の米科学誌サイエンス電子版に発表された。

【国際】中国、国家主席の任期撤廃改憲案 習氏、長期政権狙う(2/25.Sun)

 中国共産党中央委員会は25日、国家主席の任期を「2期10年まで」とする憲法条文を削除する改正案を国営新華社通信を通じて発表した。現憲法では習近平(シーチンピン)国家主席の任期は2023年までだが、さらに長期政権が可能になる。権力集中の弊害を避けるため指導者人事の規範化を進めてきた流れに逆行する動きともいえ、中国政治システムの大きな転機になりそうだ。

【スポーツ】設楽悠太が2時間6分11秒の日本記録 東京マラソン(2/25.Sun)

 東京マラソンは25日に行われ、設楽悠太(したらゆうた・ホンダ)が2時間6分11秒の日本記録で2位に入った。従来の記録は2002年に高岡寿成(カネボウ)がシカゴ・マラソンで出した2時間6分16秒。優勝はディクソン・チュンバ(ケニア)で2時間5分30秒。(記録は速報値)

【スポーツ】平昌五輪17日間の熱戦に幕 史上最多102種目終える(2/25.Sun)

 第23回冬季オリンピック競技平昌(ピョンチャン)大会は25日夜、閉会式があり、17日間の大会が幕を閉じた。日本は選手団の主将で、スピードスケート女子500メートルで金メダルを獲得した小平奈緒(31)=相沢病院=が旗手を務めた。平昌大会は7競技で史上最多の102種目が行われ、日本は13個(金4、銀5、銅4)のメダルを獲得。自国開催だった1998年長野大会の10個を上回り、史上最多となった。次回の2022年冬季大会は、中国の首都・北京で開かれる。20年7月からは東京で夏季大会が行われる。

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