2017年10月16日

株価21年ぶり2万1000円超、なぜ?【週間ニュースまとめ 10月10日~15日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 衆議院総選挙の公示から1週間。選挙戦も中盤です。突然の解散で情勢が目まぐるしく変わりましたが、公示少し前から風向きが自民・公明の与党優勢になってきたようです。それに呼応するかのように株価が上がり始めました。日経平均株価は13日まで9日連騰で21年ぶりの高値になりました。与党が優勢になると、なぜ株価が上がるのでしょうか。安倍政権が続くということは、異次元の金融緩和をしたアベノミクスが続くということです。アベノミクスはおカネを市中にあふれさせて物価を上げようという政策です。余ったおカネは株買いにも向かいますので、株価は上がると予想するわけです。株価が上がるのは景気にはプラスですが、企業の実力以上に上がるとどこかで必ず下がります。実力を大きく上回って値段がつく状況を「バブル」と言います。今がバブルかどうかの見極めは難しいのですが、経済状況を見るときには「バブルかもしれない」という視点も忘れないようにしたいと思います。(朝日新聞社教育コーディネーター・一色 清)

(写真は、都心の証券会社のディーリングルーム。日経平均株価が21年ぶりの高値をつけた。翌日は2万1000円を上回った=2017年10月12日撮影)

週間ニュースまとめ

【宇宙】準天頂衛星みちびき4号打ち上げ成功 日本版GPSへ(10/10.Tue)

 GPS(全地球測位システム)の精度を高める準天頂衛星みちびき4号が10日午前7時1分、H2Aロケット36号機で鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ、約28分後に予定の軌道に投入された。政府は高精度な位置情報を提供する「日本版GPS」の構築をめざしており、今回の打ち上げ成功で来年度から予定する24時間の本格運用に必要な4機体制が整う。GPSと一体で利用すれば、山間部やビルの谷間で生じるスマートフォンなどの機器の位置情報のずれを抑え、誤差が数センチになるという。

【政治】安倍政権問い3極激突 衆院選公示、党首ら各地で第一声(10/10.Tue)

 第48回衆議院選挙が10日公示され、12日間の選挙戦が始まった。2019年10月に予定される消費税率10%への引き上げや憲法改正などをめぐり論戦が交わされる。安倍晋三首相による5年間の政権運営の是非について、政権継続を唱える与党の自民、公明両党に、小池百合子・東京都知事が立ち上げた希望の党と日本維新の会のほか、共産党と立憲民主党、社民党が挑む「3極」の構図が固まった。22日に投票、即日開票される。

【事件】東名夫婦死亡事故、1.4キロ走行を妨害か 男を逮捕(10/10.Tue)

 神奈川県大井町の東名高速で6月、ワゴン車がトラックに追突され夫婦が死亡、娘2人がけがをした事故で、県警は一家のワゴン車の進路をふさいで停止させ、追突事故を引き起こしたなどとして、福岡県中間市の建設作業員石橋和歩容疑者(25)を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)と暴行の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。石橋容疑者は6月5日午後9時35分ごろ、静岡市清水区の車修理業萩山嘉久さん(当時45)一家のワゴン車の進路をふさぎ、下り線の3車線のうち最も中央分離帯寄りの車線に停車させ、トラックの追突事故を引き起こした疑いがある。嘉久さんと妻友香さん(当時39)が死亡、高校1年と小学6年の姉妹もけがをした.

【沖縄】米軍ヘリ、飛行中に火災 不時着し炎上か 沖縄・東村(10/11.Wed)

 11日午後5時半ごろ、沖縄県東村(ひがしそん)高江で米軍機らしきものが墜落した、と住民から119番通報があった。防衛省によると、米軍の大型輸送ヘリコプターCH53が午後5時15分ごろ、基地外の民有地の牧草地に不時着し、炎上、大破した。消防や米軍が消火に当たった。住民や乗組員7人にけがはなかった。県によると、現場は県道70号のすぐ近くで、約2キロ北には高江小学校がある。翁長雄志(おながたけし)知事は那覇市内で記者団に「昨年の(オスプレイが大破した)事故から1年もたたないうちに、再び県内で事故を起こしたことに強い憤りを感じる。基地があるが故の事故。事故原因の徹底的な究明と早急な公表、原因究明がされるまでの同型機の飛行中止を強く要請する」と述べた。事故現場を訪れた東村の伊集盛久(いじゅせいきゅう)村長は「起きてはいけない事態。遺憾だ。関係機関に強く抗議したい」と話した。

【経済】日経平均、終値2万1155円 21年ぶり高値で終える(10/13.Fri)

 13日の東京株式市場は好調な企業業績などを受け、日経平均株価が1996年11月以来約21年ぶりに2万1000円を上回った。終値は前日の終値と比べて、200円46銭(0・96%)高い2万1155円18銭。「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが12日発表した2017年8月決算が好調で、株価を押し上げた。また、午前の取引で、日経平均が2万1000円を超えたことを好感し、午後からは大口の買いが相次ぎ上げ幅を拡大させた。

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